登場する人物・団体など名称は全て架空の物です
特定の地名なども一切関係ありません。
1話完結
私は聖子、入社して3年目の序列順位最下位の平社員。
秋と言えば「食欲の秋」「スポーツの秋」「行楽の秋」「芸術の秋」
「スポーツの秋」は会社恒例の運動会、日頃運動もしないヤツが
張り切るから月曜日に出勤して来ると歩き方が可笑しいため
棒か何かで突っつきたくなるぜ
「芸術の秋」は無縁だ、好きな人に任せたら良い
「行楽の秋」だけど、近所の景勝地へ出掛けたら
駐車場付近で秋の風物詩を見付けたぜドングリだ
ドングリが身近な場所で落ちていると心配事もある熊だ
たまに「熊が住宅地に、、、、、、」とニュースもある
小癪で可愛い妹が熊を手懐けてやしないかと心配だ
てなことで気軽に楽しめるのは「食欲の秋」だ
食欲の秋と言えば三大味覚を個人的主観で言えば
「秋刀魚」「松茸」「焼き芋」だな
とは言うものの「秋刀魚」「松茸」は高すぎるため
今は比較的に手が出しやすい「焼き芋」これに限るぜ
しかし、「松茸」は庶民でも手が出る最強の味方がいる
※ 某食品メーカーの「お吸いもの」
個人的感想だけど五目御飯との相性は良いと思っている。
父が若く見える冬物の普段着を見てくれないかと言うため
ショッピングモールに父娘2人で来た
ちなみに親同士では年相応のデザインになってしまう
小癪で可愛い妹は「サイズが合えば何でも良いんだよ」と言う
てなことで洋服関係は私が指名されることがある
モール入口の自動ドアーが開くと「ん?良い匂いがする」
父も気付いたようで帰りに買う事を約束した
メンズ服コーナーでは「なー聖子、派手過ぎないか?」
私は母が惚れ直すと思うよと適当に言ってやった
洋服の買い物も済ませて目的地へ「この匂い、たまらん」
自宅に戻ると早速母の検分が始まった、いつものことだ
母はニコニコしながら
「お父さん、これ着てさーこの服に合う私の服を探しに行こうよ」
とデレデレだぜ
私は父にハイタッチを求めるとニコニコして応じてくれた
午後3時になったので電子レンジで焼き芋を温め直した
秋の味覚を買って持ち帰った特権で4人揃う前に食べ始めた
口の中に秋の味覚が充填されて行く、たまらん
「誰も話し掛けないでくれ~」と言いたくなる
論文作成中の小癪で可愛い妹が部屋から出て来た
「お姉ちゃん、皮剥いて何してるの?」
まだまだ私の足元にも及ばない皮剥きの超絶技巧的センスに嫉妬か?
小皿に置いた皮に身が殆ど付いてない様子を無言で見せ付けたぜ
「お姉ちゃん、知らないの?焼き芋の皮は剥かずに食べるんだよ」
小癪で可愛い妹が「焼き芋」について次のことを言い出した
皮には、ビタミンC、カリウム、食物繊維、クロロゲン酸、アントシアニン、
ヤラピンなどの栄養素が含まれており、健康に役立つ
・食物繊維は便秘予防や整腸作用に優れている
・クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、抗酸化作用や脂肪の蓄積を抑える
・アントシアニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用や視力改善の効果
・ヤラピンは腸の動きを活発にする効果や粘膜を保護する作用がある
「お姉ちゃんは、肌もツヤツヤで美人だから、誰に言っても説得力あるんだよ
さっきから無言で聞いてるけどさー」
さすがスパイアニメに登場する諜報工作員のように情報収集は抜かりが無いぜ
ただ、口を開けば秋の味覚が逃げて行くから何も言いたくない
母が「食物繊維の便秘予防」のワードに釣られた私が剥いた皮を小皿ごと
自分の方へ引き寄せて無言で食べ始めた。
《 秋の食べ過ぎによる整腸ダメージを抑えるために皮まで食べるしかないな
でも、なんでもそうだけど食べ過ぎはダメだぜ、特に芋は、、、、、、、》
終わり
※ 妹と焼き芋