サイのレッスンシリーズ(43)サイカレッジの学生の講演 19/02/11 サイババが帰って来るよ | ネロリのSea Side Story 〜煌めきの中へ〜

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サイのレッスンシリーズ(43)サイカレッジの学生の講演

転載元 サイババが帰って来るよ さん
 
 

19/02/11 04:00


ポニョ:今日の記事はラジオサイで放送されたのを、SSOJの方が日本語に翻訳された記事です。どうもありがとうございました。

ヨシオ:このラーダとクリシュナの会話のやり取りのエピソードは、とても感動的やったよな。このブログでも何度か取り上げたけれど、何度読んでも感動するよな。

ポニョ:クリシュナが、無条件の愛をラーダから受け取ったと言われたけれど、その無条件の愛って、自分自身に何が起こっても、それを神さんからの贈り物だと信じて、平安な気持ちで受け入れる事だなんて言ってたよな。
言うは易し行うは難しやけれど。

ヨシオ:悟った人って、全てを神と見れる人なんや。だから自分の周りにあるもの全てを愛の現れだと知っているから、自分の身にどんな不幸が降りかかっても、それは前世で、また今世で自分が犯した罪が、カルマとして帰って来ているだけと知っているんや。
しかも、そのカルマは、自分が堪えられる範囲以内に神さんが調整して与えて下さっていると知っているから、そのカルマを支払う事に何の躊躇もせず、その苦難や困難に喜んで立ち向かうことが出来るんや。

ポニョ:普通人は、自分が肉体だと思い込んでいるから、この世界、この目に見える世界だけが唯一の世界だと信じているから、そういう不幸な出来事が自分に降りかかると、すぐに慌てふためいて自分を失くしてしまうもんな。
その点、霊的な事をしっかりと理解している人は、この世界を幻で、この世は自分の霊性修行の場と見ているから、自分に何があっても全然動じないし、クールに生きれるよな。

ヨシオ:俺のところに話を聞きにたくさんの人たちが来たけれど、中にはすぐに感情的になって自分を見失い、泣き始めたり、叫び出したりする人もいたので驚いたな。俺は昔から全然人前では感情を出さないから、逆にそういう人を真近で見ると驚いてしまうんや。

ポニョ:あんたは、冷徹人間に見られるやろな。

ヨシオ:そうやろな。末っ子が生まれる時に、病院の控え室で長い間、子供が生まれて来るのを待たなくてはいけなかったんや。俺はちょうどサイババさんの本を持って行っていたから、その本を控え室で読んでいたんや。
すると長い廊下をバタバタと誰かが走って来る音が聞こえて来たので、何かあったのかな、と思って人が入って来るのを待っていたら、看護婦が息を切らしながら俺に「無事に男の子が生まれましたよ。良かったですね」と知らせに来てくれたんや。
俺が「嫁さんは?」と聞こうとしたら、「母親も元気ですよ。二人とも無事ですよ。」と知らせてくれたので、俺は近くにあった新聞のチラシの一部を切ってブックマーク替わりに本に挟み、ゆっくりと立ち上がって廊下を歩き始めたら、その看護婦は俺に、「子供が生まれたのに、こんなに落ち着いた反応をする父親は初めて見た。普通、お父さんは、子供が産まれたと聞くや否や、読んでいた本などを放り出して、すごい勢いで分娩室に飛んで走っていくのに」と言って、俺を呆れたように見てたな。

ポニョ:当たり前やないの。もっと喜びの感情を出さないと人間性を疑われるぜよ。

ヨシオ:じゃあ、どんな反応をすればええんや?それって本当の俺じゃないから、演技をしなくてはいけないやないか。

ポニョ:そう。あんたのような何があっても動じない人は、常に演技をしないといけないんや。覚えてる?あんたが紹介してくれた、サイババさんが演技をされている面白いエピソードを。そのようにサイババさんも常に演技されているんやで。そのエピソードを再掲すると


サイババさんも晩年は車椅子生活をされていたけれど、御自分で歩こうと思えばいつでも歩けるんやで。
医者がサイババさんの定期検診にやって来た時に、サイババさんが
「一度私のカルテを見せて欲しい」と言われたんや。
「カルテなら確かそこにあったと思いますが」と言って机の反対側の方に医者が取りに行こうとすると、サイババさんは
「いいよ、いいよ自分で取りに行くから」と言って車椅子から立ち上がり、スタスタと歩いてカルテを取りに行かれたんや。
その様子を、医者は驚きのあまり口を大きく開けたまま見てたんや。サイババさんがカルテを取り、そのカルテを見ながら歩いて車椅子に戻ろうとしていたら、突然ドアが開いてサイオーガニゼーションの長老が入って来たんや。
すると突然、今まで歩いていたサイババさんがうめき声をあげて、両手の上に置き、体を支えられたんや。
それを見た長老は、医者に「君は一体何をサイババさんにさせようとしているんや!」と怒ってサイババさんを車椅子に戻すのを手伝ったんや。

ヨシオ:そのエピソードはとても面白かったよな。ついでに同じ記事に紹介したサイババさんの感動的なエピソードも紹介しよか。

ある時サイババさんの高校の生徒が水ぼうそうにかかり、隔離されていたんや。その生徒は小さい部屋に入れられて誰にも会えないのでとても悲しくなり、サイババさんを一目見ようと部屋から抜け出して、校舎の陰からサイババさんがダルシャンを与えるのを見ていたんや。
するとサイババさんは遠くの校舎の陰に隠れて座っている生徒に気づかれて、スタスタとその生徒の方に歩いて行かれたんや。サイババさんのお付きの人は、すぐにその生徒が規則を破って部屋から抜け出したのに気付き、サイババさんに「あの生徒は水ぼうそうです。うつりますから近寄らないで下さい」と言ったんや。
それでもサイババさんはその言葉を無視してその生徒の前まで行き、水ぼうそうになった所を優しく撫でられて、ヴィブティを物質化されて患部に塗られたんや。
お付きの人が「サイババさん、水ぼうそうがうつりますのでどうかやめて下さい」ともう一度言うと、サイババさんは
「私はこの子が水ぼうそうだと知っている。でも私の愛はその事を知らないんだ。」と言われたんや。

ポニョ:このエピソードを最初に聞いた時に、涙が出るほど感動したぜよ。格好ええよな。「私はこの子が水ぼうそうだと知っている。でも私の愛はその事を知らないんだ。」って。おいらも一度、そんな格好良いセリフを言ってみたいぜよ。いつか使う時のためにメモをしとこかな。というわけで、サイカレッジの学生、サイギリダール君の講演です。


神とつながる最も容易な方法
       

2012年4月25日、プラシャーンティ・ニラヤムで三日間執り行われたアーラーダナ・マホーッツァヴァム(奉事の大祭)の最終日に、サイの学生、Bro.サイ ギリダールが行った講演からの抜粋です。 

 バガヴァンが与えてくださったインタビューの中で、私たちはバガヴァンがどれほど素晴らしい手本を皆に示してくださったかを知っています。バガヴァンは扉を開き、全員を呼んで中に入らせた後、初めてご自分も部屋にお入りになります。それから扇風機のスイッチをつけて、背後の扉を閉め、歩いてご自分の椅子にお座りになり、最後に話を始められます。完璧なホスト〔客を招いてもてなす主人〕です! 

 ある学生に与えられたインタビューの中で、唯一つを除いては、すべて同じように起こりました。扉を閉められた後、スワミは 「何か変わったことはありますか?」とお尋ねになる代わりに、雷のような大声でこうおっしゃったのです。 
「君は、いつまでこの私の体を追いかけるつもりですか? いつまで私をこの肉体の中に閉じ込めておくつもりですか? この体そのものを動かしている、目に見えない力を見ることを学びなさい! 」 
  
 長い間ずっと純粋な愛と帰依心から、バガヴァンの肉体の姿のためだけに生きてきたその学生は、バガヴァンの言葉にびっくり仰天して嘆願しました。 「スワミ、でも僕はどうやって見えないものと繋がれば良いのかわかりません。僕は美しい御姿でしかあなたを知らないのです。どうか外に顕れていないもの、目に見えないもの、永遠なるものを通して、あなたと結びつく秘訣を教えてください」 

 バガヴァンはおっしゃいました。 
 「私は一生を通じて、ただこれだけを教えてきたというのに、君はまだ私にその質問を繰り返すのですか? 」 

 そして、スワミはお続けになりました。 
 「帰依者がこの目に見えない力、永遠の神の力と結びつく唯一の方法、最も容易な方法、最も素晴らしい方法は、愛です」   
 
 かつて、バガヴァンは聖母ラーダーとクリシュナの美しい物語を話してくださいました。 
 あるとき、クリシュナはクルクシェートラの戦いの後、ブリンダーヴァンへ戻って来ました。クリシュナはラーダーを探しにヤムナー河の土手に向かい、ラーダーが木の下で忘我の状態で座っているのを発見しました。そこで、クリシュナはラーダーを驚かせてやろうと思いました。クリシュナはそっと木のそばに近づくと、突然、ラーダーの目の前に飛び出しました。ラーダーが喜びと驚きのあまり飛び上がるだろうと思ったのです。ところが落胆したことに、ラーダーはクリシュナを見て微笑しただけでした。クリシュナは言いました。 
 「ラーダー! 私はあなたのクリシュナだよ。私はあなたのために帰って来たのだよ」 
 聖母ラーダーの顔に疑問符が浮かびました。ラーダーは言いました。 
 「私のために帰って来たのですか? 」  
 ラーダーはクリシュナの手を取ってヤムナー河に向かい、手のひらに水をすくうと、それをクリシュナに見せて言いました。 
 「クリシュナ、ヤムナー河の一滴一滴の中にいるのは、あなたではないのですか? 」 
 ラーダーは再びクリシュナの手を取って、自分が座っていた木の下に連れて行くと、注意深く一本の枝を折り取って、その葉っぱを見せて言いました。 
 「ごらんなさい、クリシュナ、この葉っぱ一枚一枚の中にいるのはあなたではないのですか? 草の一本一本の中にいるのはあなたではないのですか? あなたはいつも私と共に、私の周りにいるというのに、私のために帰って来たと言うのであれば、一体いつ私の元から離れたのですか? 」 

 クリシュナはすぐさまラーダーの無条件の愛に圧倒されて、言いました。 
 「ラーダー、私は宇宙の主だ。何でも欲しいものを願いなさい。すぐにそれを授けよう」 
 ラーダーは答えました。 
 「あなたから欲しいものはありません」 
 クリシュナは言いました。 
 「私の愛さえ欲しくないというのか? 」 
 すると、ラーダーは言いました。 
 「私は自分があなたを愛していることを知っています。あなたが私のものであることも、この先ずっと私のものであることも、永遠に私のものであることも知っています。あなたが私を愛していようと、愛していまいと、それは問題ではありません」 

 ここで、バガヴァンはおっしゃいます。兄弟姉妹の皆さん、これは素晴らしい極意です。神の化身であったクリシュナは、初めてひざまずくと、母なるラーダーの手を取って言いました。 
 「ラーダー、私は自分の全創造において、今、初めて自分の帰依者からあるものを受け取った。それは無条件の愛である」 

 バガヴァンは、この無条件の愛こそが、私たちが神と繋がるのを助けるのだとおっしゃっています。 

 出典:http://media.radiosai.org/journals/vol_10/01MAY12/03_Giridhar.htm