ますます勢い付いた俺らは集団でカツアゲをするようになった。
時には遠出をして他元で探したりもした。
そしていつからか仲良くなった開進中のヤツや石神井東のヤツと一緒に「ベンチコート狩り」なるものを始めたのだ。
ベンチコートとは土建屋の着ているジャンパーみたいなヤツでカールカナイやkappaなどのブランドがあり、カナイ狩りやkappa狩りと言われ当時流行っていた。
もちろんそんなものに興味のない俺は付き添いでいるだけ(笑)
この頃から徐々にパラパラが第二次ブームで流行出していたので、
俺は荻窪に住んでいた塾の先輩との付き合いでギャル男の道に進みつつあったし。
ヤンキーはモテないと気づいたんだよ(笑)
しかし不良の友達が多い俺はカツアゲに参加せざる得ない…。
う~ん、危険すぎると思っていた時に最悪の事態は起きた。
こないだ狩った高校生のヤツが石神井中のOBのヤツの知り合いということで
もれなく報復にきたのだ。
俺しーらない!!ってのは通用するわけもなくスカジャン金髪軍団に囲まれ説教を食らう。
最初ナイフを突きつけてきたり、脅してみたりかなりヤバい緊迫状態...。
しかし、しばらくするとソイツらは俺らが格下だと思ったのかふざけだした。
それもそのはずでその人はS級ランクの不良で中学で人を刺したとかなんとか。
後に某有名サークルのケツ持ちになったと聞いたがとても恐い人だ。
ふざけ始めたその人は全員で7人くらいいた俺らに次々にあだ名をつけだした笑
まんじゅう、ワカメといった具合に次々に決めていく。
しかし不良は大抵笑いのセンスがない...。w
そして5,6番目にいた俺につけられたあだ名は「マ◯コ」。
下ネタ...。
できればもっと面白いのがよかったがネタが尽きたのだろうw
それ以前の問題だが、笑わないと殺られる気がしてマ◯コで必死に作り笑い。
こういうとこで今の俺が培われたのかな。
そうしてしばらくしてその人たちが去っていき僕らは解放された。
俺は心の中でみんなに「だから言ったじゃない!!」と2回思った。
続く