前回の続きで、九州国立博物館で開催されている
特別展「三国志」の様子です。
この特別展は、展示のほとんどが撮影可能です。
獅子
後漢の時代に都・洛陽で作られたもの。
銅製食器
劉備の出身地・河北省たく州市の墓から出土したもの。
2世紀のものということなので、もしかしたら、
劉備やその親を知っている人の墓かもしれません。
「倉天」磚
前回ご紹介した、「会稽曹君喪躯」磚と同じ墓から発見。
「倉(蒼)天乃死」と書かれていると思われる部分があり、
黄巾の乱で張角率いる太平道が掲げたスローガンの冒頭
「蒼天已死」に類似しています。
曹操の近辺にまで太平道が影響を与えていたことを
示すものとも考えられています。
三段式神仙鏡と「天帝使者」印
三段式神仙鏡は、指導者の張魯が独立勢力を築いた
五斗米道と関係すると考えられている鏡。
「天帝使者」印は、太平道や五斗米道などの原始道教集団で
使用されていたものと考えられています。
儀仗俑
張という姓の人物の墓から発見されたもの。
後漢時代のものという説があり、
また、墓のある場所がかつての涼州であることから、
董卓と関係のある人物の墓なのかもしれません。
五穀穀倉楼
後漢最後の皇帝・献帝が、帝位を追われた後に暮らした地である、
河南省焦作市の墓で発見されたもので、後漢時代のもの。
九州国立博物館の場所はこちらです。
次回へ続きます。






