前回に引き続き、専念寺です。
境内に宝篋印塔がありまして、その裏に
倒れた石碑があります。
隣の菅原神社・恵比寿神社から覗き込んだ写真です。
碑の上部が欠けており、確実に読み取れるのは
「太郎翁寿碑」の文字だけです。
この碑の本来の題字は、
「大日本華道元池坊総華督 太陽軒田辺晋太郎翁寿碑」
だったそうです。
池坊免状の最高位・総華督であった田辺晋太郎を顕彰し、
彼が数え80歳となった大正12年(1923年)に
建てられたものです。
題字は、華道家元43世池坊専啓が手掛けています。
昭和60年(1985年)頃、碑が老朽化したことから解体され、
平成の時代を経て現在に至っているようです。
場所はこちらです。
ちなみに、下関市教育委員会が昭和61年(1986年)に発行した
『下関の記念碑(旧市内編)』では、
碑に対する憐憫から、写真の掲載がなされませんでした。


