下関市長府・覚苑寺の境内に建てられている
「史跡長門鋳銭所阯」の碑です。
覚苑寺とその周辺が
国の史跡「長門鋳銭所跡」に指定されています。
国の史跡に指定されたのは、昭和4年(1939年)のことです。
日本で最初の流通貨幣と言われる和同開珎。
その鋳造が開始された和銅元年(708年)、
長門国に鋳銭司が置かれました。
この地では、少なくとも730年頃には鋳造を開始していたそうです。
また、818年には長門国司が鋳銭使に任命され、
和同開珎同様、皇朝十二銭の1つである
富寿神宝の鋳造が開始されています。
しかし、当地で働く住民の負担が大きかったことから、
その規模は縮小され、
鋳銭司も、周防国(現在の山口市鋳銭司・陶)へと
移されることとなったのでした。
碑の場所はこちらです。
