八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男氏が【長期前兆No.1778】の更新情報「続報No.174」を10月22日に発表しました。

 



今回は、従来予想してきた内容の更新というより、10月21日14時07分に発生した鳥取県中部を震源とする地震(M6.6、最大震度6弱)に関する内容が殆どを占めています。

 

 

そして、今回発生したこの被害地震が【長期前兆No.1778】で予想している「火山帯近傍地殻地震」と同様のケースであったことについて、会員向けの情報(会員以外非公開)で発生以前に示していたことについて記しています。

 

 



「続報No.174」の詳細についてはこちらのPDFをご覧ください

http://www.jishin-yohou.com/1778zokuhou174.pdf

 

 

 

 

串田氏、【長期前兆No.1778】についても、是非 当てて(表現が不適当かも)欲しいです。

 

 

 

尚、【長期前兆No.1778】の発生日については、前回の情報「続報No.173」の見解通り、

 

11月2日±2 との予測を 「続報No.174」の最下部に書いています。

 


前兆はこの発生日に向け、順調に減衰しているとのことです。

 

 

 

 

また、『生かせいのち地震と防災日報』のサイト(及びメルマガ)では、以前から鳥取の地震について 【災害級】として、警戒を呼び掛けていました。

 

そして、熊本地震のように大きな後続がありそうです。

 

 

 

◎生かせいのち地震と防災日報 10/22  

 

 

◎2016/10/21:鳥取県中部:M6.6 震度6弱:その2

昨晩の今後の注意点の補足です。

「「島根県東部と岡山県倉敷市で、大気中ラドン濃度の異常があった。
岡山倉敷のラドン濃度異常は、10/14には、完全に収束している。

ところが、島根県東部のラドン濃度異常は、10/20:81ベクレルでまだ、非常に高い。

このことは、上記のように、山陰の地震は移動して発生しているため、
今後、地震空白域でひずみがたまっている島根県東部又は鳥取県大山付近で、再度震災クラスの地震が予想されます。

どうぞ、これら地域の皆様は、揺れに対する再度防災の点検をお勧めします。」」


上記、島根県東部と岡山県倉敷市の大気中ラドン濃度の変動を図2016102201に示した。

http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/sanin2016610radon.jpg

岡山倉敷では、9/25-10/2まで、187-219ベクレルというウルトラ濃度異常を示しています。
10/9には、17ベクレルに急低下。

その後も、漸減し、10/17には、8ベクレルの最低濃度
10/21の震災は、最低濃度10/17の4日後だった。

一方、島根県東部では、岡山倉敷の最低濃度8ベクレルより、60ベクレル以上高い濃度域で、
まだ、山陰には、別の震源が残っていることを示している。


気象庁提供の2015/10/1-2016/10/20の鳥取島根のM1以上、深さ20km未満の地震活動を
図2016102202の右図に示した。

http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/saninsmalleq.jpg

西田良平(2007)による1943-1997年の山陰の地震活動の移動図:左図と比べてみた。

最近1年間の微小地震の発生が多い順に並べると、
○鳥取県中部
○島根県東部
○鳥取県大山
となる。

鳥取県中部以外にも、島根県東部、鳥取県大山付近が、次の大きな震源となる可能性も示しています。

以上、昨日報告のデータによる補足でした。


●観測者仲間の観測観察:10/21
○熊本県南部球磨地方
鈴落下中。

宮崎の友人から連絡あり。
ここ最近、空が賑やかなようです。昨日は、延岡上空でハッキリとした波状雲が空一面に出ていたらしいです。

 

 

 



○大分県南部沿岸部
もぐりんは着底したまま南南東に3~4mm動いていました。

★★
宮崎や大分の報告から、日向灘方面の大きな地震を懸念します。

 

(転載は以上です)

 

 

 

 

もうひとつ、以下を転載します。


◎生かせいのち地震と防災日報 10/21 臨時 

 

● 島根県東部又は鳥取県大山付近で、震災クラスの地震(9/29報告で詳述)

9/29報告:再掲載します

●9/28:鳥取県中部地震
9/26に続き、9/28も、三回の有感地震となった。
鳥取県中部有感地震は、8/20、8/21、8/24、8/30、8/31、9/26、9/28と続いています。

本サイト島根県東部&山口県西部大気中ラドン濃度異常を
8/11&8/14&8/18日報で、山陰地方の地震活動を詳述し、

島根県東部&鳥取県大山付近
安芸灘~伊予灘~豊後水道で、

被害地震が発生する可能性があると報告しました。

最近の観測値です。
本サイト中国地方の大気中ラドン濃度観測
島根県東部:9/10:103ベクレル、9/28:77ベクレル
岡山県倉敷市:9/26以降、203-206ベクレル

岡山の観測を中心に異常が続いています。


鳥取県中部では、1983/10/31:1時51分;M6.3の地震が発生し、その3分後に、M5.9の地震が発生しました。
負傷者 13 名、倉吉市東庁舎(鉄筋コンクリート3階建)柱に剪断破壊、家屋一部損壊689棟

図2016092901の図の左側に西暦880年以降の山陰地方の被害地震を示しています。
11回の被害地震が発生しています。

http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/sanin16929.jpg

西田良平(2007)、山陰地域の地震活動、
鳥取大学工学部研究報告第38巻P25-P39

本報告の鳥取東部中部の地震活動についてです。
(引用開始)
鳥取県東部・中部地域で、1943 年の鳥取地震は忘れることはできない。

1,000 人以上の人が亡くなり、鳥取市に壊滅的な破壊を及ぼしている。
この災害の再来を防ぐことは、後世の人々に対する今の我々の任務でもある。

この地域では江戸時代に鳥取県中部地域に被害地震が発生していることは、
”地震は再来する”との言葉通りの結果を示している。

ここで注目すべき点は、地震活動が連続する発生パターンである。

江戸時代の地震では1710 年(宝永8 年)10月3日にマグニチュード6.5 の地震が起こり、
約5 カ月半後の翌年の3月19 日に6.0 の地震があった。

1943年の地震は3 月3 日と4 日にマグニチュード6 以上の地震活動があり、
約半年後にマグニチュード7.2 の鳥取地震が発生している。

江戸時代の時は活動が北から南へと移動しているのに対して、
鳥取地震の時は3月の活動は鳥取市から東側に余震が集中的に発生し、

9月の時は主な余震は鳥取市から西側の地域、特に鳥取県中部に多く発生している。

又、鳥取地震から約40年後の1983年10月31日に
マグニチュード6.2 の鳥取県中部の地震が発生している。

これはこの地域の地下に蓄積される地震エネルギーが6クラスの地震であれば、
いつでも発生する可能性を秘めていることを我々に再認識させた
(引用終了)

上記のように、鳥取では、地震活動が移動する傾向があるので、

図2016092901の右図には、1943年の鳥取地震から,2000/10/6の鳥取県西部地震の
地震活動の移動を示しています。

1943年:鳥取地震
1983年;鳥取中部地震
1985年:大山の地震
1992年:島根県東部地震
2000年:鳥取県西部地震

島根県東部&鳥取県大山付近は、地震活動空白域で、ひずみが蓄積されている地域です。
上記のように、1983年の鳥取中部地震の2年後には、大山の地震が続き、他に比べ、間隔は短いです。

また、図2016092901の左図の過去の被害地震の位置でわかるように、
1983年鳥取中部地震と、1711年岡山島根県境の正徳の地震:M6.8の位置も近い。

この地震で
、「鳥取県大山で山崩れ、現在の鳥取県で死者4人の被害が生じ、岡山県内でも家屋の全潰118棟などの被害がありました。鳥取地震の起り方に似ている」

上記のように、本サイト岡山県倉敷市:9/26以降、203-206ベクレルの異常値もあるので、
1711年岡山島根県境の正徳の地震の再来も気がかりです。


まとめますと、
鳥取県中部有感地震は、8/20、8/21、8/24、8/30、8/31、9/26、9/28と続いている。
本サイトの 島根県東部と岡山県倉敷市で、大気中ラドン濃度の異常が続いている。

特に、岡山県倉敷市で9/26以降、203-206ベクレル。

1943年の鳥取地震から,2000/10/6の鳥取県西部地震まで、活発な地震活動の地域に移動がみられます。

1983年;鳥取中部地震と1985年:大山の地震では、間隔も短い。
1983年;鳥取中部地震と、1711年岡山島根県境の正徳の地震、1985年:大山の地震が地理的にちかい

島根県東部&鳥取県大山付近は、地震活動空白域だが、
特に、鳥取県大山付近が注目される。

地震発生時期は、本サイトの 島根県東部と岡山県倉敷市で、大気中ラドン濃度の異常が収束してからと推察します。
山陰の地震は震源が浅く、揺れやすいので、揺れに対する、防災を進めましょう。
(9/29報告再掲載終了)

○今後の注意点
1、上記1983年鳥取県中部地震
鳥取県中部では、1983/10/31:1時51分;M6.3の地震が発生し、その3分後に、M5.9の地震が発生しました。
負傷者 13 名、倉吉市東庁舎(鉄筋コンクリート3階建)柱に剪断破壊、家屋一部損壊689棟

今回は、1983年のように、一回目のM6.6地震が上記のように発生しましたが、
まだ、1983年のように2回目のM6クラスの地震は発生していません。

あと、最低2日間は、M6クラスの地震に十分に警戒願います。

2、上記のように
島根県東部と岡山県倉敷市で、大気中ラドン濃度の異常があった。
岡山倉敷のラドン濃度異常は、10/14には、完全に収束している。

ところが、島根県東部のラドン濃度異常は、10/20:81ベクレルでまだ、非常に高い。

このことは、上記のように、山陰の地震は移動して発生しているため、
今後、地震空白域でひずみがたまっている島根県東部又は鳥取県大山付近で、再度震災クラスの地震が予想されます。

どうぞ、これら地域の皆様は、揺れに対する再度防災の点検をお勧めします。

本サイトでは、今後定期的に、島根県東部のラドン濃度異常を中心に報告していきます。

 

 

 

 

◎生かせいのち地震と防災日報
  のバックナンバーはこちら(最新号のみ記載)
http://archives.mag2.com/M0075326/index.html?l=amf15c9648