このドラマは、中国ドラマにしては短い12話なので、とても見易いんですが内容はギッチリ。
愛奇芸で配信されたドラマで、
「迷霧劇場」というシリーズを立ち上げて
短編推理ドラマを多く生み出しているようです。
これまでも、このシリーズの作品は見てました。
『雨に眠る罪-非常目撃-』や『逃れられない運命-在劫難逃-』もこのシリーズの作品のようです。
そして、原作は小説のこの作品。
書かれている作家さん紫金陳さんの作品は
今回のもので、2作目ですね。
『バーニング・アイスー無証之罪ー』を以前見ておりました。
もう1つ『バッド・キッズ 隠秘之罪~隐秘的角落』はまだ見ていないハズです。
短いながらも、内容が充実していて
見ごたえのある作品だと思った記憶があります。
今回の作品は流れを理解するのに時間がかかりました。
2010年、2003年、2000年を行き来しながら話は進みます。
初回の出来事が何だったのか。
最終回で答えが出ます。
そして、なぜそうなったのかをずっと描いていくんですが
江陽を演じていた白宇さんが素晴らしかった。
最初に彼が登場するのは、
検察の合格通知をもらうところ。
すごくうれしそうに、それこそ未来しかないという輝いている若者でした。
役所に勤めてからも、将来有望なエリートとして生き生きと活躍していました。
恋人とも順調で。
そんな彼が、とある事件に関わること。
真実に迫ろうとすると、事件の裏に潜む巨悪がじわじわと江陽を追い詰めていきます。
疲弊して心身ともにボロボロになっていく江陽…白宇さんの演技はとにかく震えます。
特に後半、財布のシーンはあまりの凄まじさに心が掻きむしられる想いでした。
もう号泣以外のなにものでもありませんでした。😭😭😭💦😭😭😭💦
まだ幼い子供が体調が悪そうな江陽に、自分の薬を差し出しながら、
「お父さんに会いたくなったら、どうしたらいい?」とたずねるのに対して涙をこらえながら答える江陽(白宇)の姿にもうまた😭😭😭💦
そして、最期の直前にビデオに向かって語り掛ける江陽(白宇)。
ドラマだって分かっていても、苦しすぎる内容でした。
彼がああする以外方法がなかったことが。
そして、彼と共に事件を追っていた人たちも
その選択を支持するするしかなかった悲しさ。
最期の別れの抱擁はドラマを見ている自分も仲間に入った気持ちで「本当にこれしか方法がないのか?」と辛い気持ちになりました。
とにかく、このドラマは白宇さんの代表作ともいえる作品になったのではないかと思います。
でも、内容が内容なだけに
誰彼構わずお薦めするのは難しいドラマ。
ミステリとかクライムサスペンスがお好きな人なら受け入れていただけるかしら?