フィリピンから戻ってきて、
自分が居留守だったのをいいことに、
部屋を奔放に留守番してくれたGは、2日連続で出没。
自宅であれば、自身で対策をするのだが、
何にせ、お客さまを招くサロンをしているご身分。
お客さまに見られてしまおうもんなら、
今後の生活やセラピスト人生にも影響が出てしまう。
“さすがにこれは業者さんにお願いせなアカンやろ”と、
検索をして早速予約を入れた。
本当であればすぐにでも来て欲しかったが、
午前中の空きが2日後だったため、
“それまでは出ませんように!”と、
お客さまを施術しながらハラハラしたのは言うまでもない。
当日の朝9時になり、30代後半ぐらいのイケメン業者さんが現れた。
感情を表に出さないタイプだが、ここはプロ。
Gが出没した場所と避難経路を説明すると、
勘が働いたのか、
なぜか避難経路のキッチンや玄関ではなく、
バスルーム横の洗面所の下のチェックを始めた。
排水溝のパテを外し、
ドライバーで底面も取り外し、
ライトで中を照らしてチェック。
同じくキッチンシンクの下と、トイレの洗面所下も同様に。
そこで業者さんは手を止め、私に説明を始めた。
『一番多く潜んでいるのは、バスルーム横の洗面所下です。
バスルームの天井と、洗面台の後ろの壁面や、クローゼットの壁面を通っている可能性が高いです。
次にキッチンのシンク下。トイレの洗面所の下の順番です。』
『キッチンのシンク上にある蛍光灯の裏も電気が通っており、
そこを通って、上の戸棚の小さな穴からも出没している可能性が高いです。』
『こちら側の対策方法としては、Gホイホイのように毒入り餌を付けた粘着剤を排水溝の下に設置して、それを食べたGが巣に戻る時間も考慮し、24時間後に死に、その死骸や糞を食べた仲間も死なせる方法があります。』
『もう一つはあまりオススメしませんが、部屋の隅に殺虫剤を散布して、
そこを通ったGが巣に戻り死ぬ方法もあります。』
『ただ、その殺虫剤はおびき寄せる効果が薄いので、必ず通るとも限らない』と。
“できるだけGは見たくないのでGホイホイでお願いします。”と伝える。
が、
『Gホイホイを排水溝の下だけではなく、
洗面所の隣にあるクローゼットにも置きたいのですが…』と言ってきた。
…となると遭遇率が高くなる。
“できるだけ見たくないんです。”と訴えるが、
相手は、それしか方法がないと言わんばかりの困り顔。
仕方がなく、プロの業者さんに腰を折り、
“1週間我慢します”と言って、ホイホイの設置をお願いした。
そんなこんなで、バスルーム横の洗面所、キッチン下シンクと各所に例のホイホイを置いて終了。
次は1週間後に予約。
その時に、Gホイホイの痕跡を見て、侵入経路を探り、それを元に対処をするらしい。
『状況がひどいと追加料金を頂く場合もある』とのこと。
できれば追加料金の支払いは避けたいが、Gを根絶してもらいたいのも本音。
だが、今は私やお客さまの前にだけは出没しないよう、
切に願うばかりである。