今期のドラマは、医療ものが多いですね。

もともとトレンディードラマというものはあまり観ない派だったのですが、子どもたちも夜すっと寝てくれるようになり、夜の自由時間をお菓子とともに謳歌するにあたって、最近的を絞って少しずつ観るようになってきました。

 

今期は、「恋はつづくよどこまでも」。

いやー、コードブルーや救命救急24時のような、ありそうでなさそうでありそうな真面目系ドラマも突っ込みどころ満載なのですが(参照:なんとなく見ちゃう医療系ドラマ)、これはもうなんというか、ありえなさすぎてつっこみようもないというか、つっこみだしたらもうきりがないので、単に白衣を着た男性と、ナース服を着た女の子の恋物語として観ています。

 

その中で、主人公の女の子が患者さんの採血をするのですが、ひょんなことからスランプに陥ってしまい、思い悩む、というくだりがありました。

我々小児科医からすれば、看護師さんによって採血検査してもらえるというのは夢のようなおはなしです。いや、こども病院などでは看護師さんも小児の採血ができるのかもしれませんが、少なくとも私が勤務してきた病院では、どこも10歳以下くらいの子供は全員ドクターによる採血が基本。

まぁ、0-1歳は分かるとして、5-6歳にもなれば子供でも簡単やん~(おーっ!)という感じなのですが、そこはなかなかハードルが高いようで。

大人と違って皮下脂肪に埋まっている、細い血管を皮膚の上から探り当て、暴れまくるが手をしっかり左手で固定し関節をキめ、耳が痛くなるほどの大号泣の中、また親御さんがすぐそこで待っているという緊張感の中行う採血手技は、日々磨かれていきます(参照:小児科での採血の様子)。

 

でも、医者になりたての頃は、それこそいっぱい練習しました。自分たちで。確かにビビッてしまうとスランプに陥ることもあるし、今でも「(血が)取れないかも・・・」と弱気になると気持ちで負けてしまい失敗するリスクが増えます。なので、とりあえずどんな場合にも対処できるように場数を踏むしかありません。

初期研修医の頃は、その日の業務が一通り終わったら、研修医室に集まってみんなで刺し合いっこしてたっけ。採血だけでなく、静脈路確保も。なんなら、動脈路確保も。

動脈は静脈と違って止血をしっかりしないと血腫が大きくなってしまうし、あとでえらいことになります。

同期で動脈路確保の練習をして、取れたとたんに相方がびっくりして手を離してしまい、取れたルートから動脈血が拍動性に噴き出たときにはびっくりしましたあせる

少し年月を経てからは新人看護師さんや研修医の練習台にもなりました。

つわりと胃腸炎が重なって緑色のものを吐いていたときには、ついでだしついていた研修医くんに練習してもらいました。スパっと点滴を成功させてくれました。

 

そんなことを思いだしながら、佐藤健が白衣の袖をめくって腕を差し出すシーンを、不覚にもちょっと胸キュンしながら観ていましたウインク


 

 
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