年の瀬の仕事納めに来ております。
インフルエンザ一色かと思いきや、検査して意外に陰性、ってのもちらほら。
いや、検査キットが陰性でも偽陰性で、実はインフルってこともよくある話なんですが、マイコプラズマやら、アデノやら、胃腸炎やらが混在している様相です。
ところで外来で聞かれたのですが、
インフルエンザの0歳赤ちゃんがいて、お母さんが「インフルエンザの予防接種したのに!」と嘆いていたのですが、あれ?、っと思って詳しく聞いてみたら、「インフルエンザ菌」のワクチンの間違いでした。
基本的には0歳児にはインフルエンザウイルスのワクチンはあまり効果がないのでしませんもんね。
インフルエンザ菌で病原性をもつ主な菌種は通称Hib(ヒブ)と呼ばれ、ヘモフィルス属のインフルエンザ桿菌(b型)というやつで、これは細菌の一種です。
一方、インフルエンザの原因はインフルエンザウイルスです。
細菌とウイルスはその大きさ、性質、生態までまるで違うものです。
なんでこんなややこしい名前が付いているのかというと、その昔インフルエンザウイルスが見つかる前は、インフルエンザの患者さんの喀痰から検出されたので、インフルエンザの原因菌と思われていました。
ところがその後、研究がすすみ本当の原因はインフルエンザウイルスということが判明しましたが、インフルエンザ桿菌の名前はそのまま使われている、という、ちょっと雑な経緯です。
と、こんな豆知識を吐露したいのをぐっと押さえ、外来の待ち時間を少しでも減らすべく、診療していました。
今年はインフル肺炎も例年より多い印象。あと、一旦下がってからの再発熱(二峰性発熱)も、通常は幼児に特徴的ですが大きい子でも多い印象。
まだ周りで脳症の話は聞きませんが、2009年のことを思いだすと、肺炎も含め子供の重症さんが増えるかもしれないな、と思っている次第です。
それでは皆様、よいお年をお迎えください
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