虎に翼 - NHK

久しぶりに1回目から欠かすことなく全話見た朝ドラでした。

 

主人公の寅子は昭和6年に女学生でした。

当時の学校を出たら家柄の良い裕福なおうちに嫁ぐのが、女性の幸福と教えられてきた世代の中で自主的な意見を持ち、行動できる少し風変わりな女の子。

父親は銀行勤務で海外で暮らしたこともある進歩的な考えを持っていて、何より娘に弱い典型的な父親>< 

一般的な家庭(猪爪家は一般家庭より断然裕福だったと思います)では絶対に、許されることがない女子が大学に進学して法律を学ぶこと_本当によくお父さんとお母さんが許したものだと(苦笑)

 

実は主人公の猪爪寅子さんは、誰あろう、うちの母にそっくり><

※母の方が年齢はもう少し若いですが…

とにかく男性中心の社会と就業構造を持つ昭和初期に士業を女性が目指すのは困難の極みだったでしょう。女性は男性の肋骨から作られた劣等な性くらいの認識以下なので、法曹界や経済界では、歯牙にかけても もらえない時代に弁護士になるのです。結婚も弁護士として信用してもらうために取り合えずしてみますw 彼女は本当に運がいいのです。伴侶となる優三さんは猪爪家の書生さんでしたが、密かに寅子を愛していたのです。

 

厳しい戦火の中、夫が戦死し娘を一人で育てる為に一度断念した法曹界に戻ります。

シングルマザーですが、当時は戦争未亡人って呼ばれるんですよね。でも家族の援護のおかげで家庭のことは一度置いて仕事に専念します。※この子どもよりも何よりも仕事が大事というの様子が、母と重なって、見ながら何度も苦い笑いが込み上げました。

少しづつ裁判所での地位が上がり地方裁判所に赴任する時が来ます。この時に娘との時間が持てたことがこの母子に接点を与えます。あのまま従兄弟たちと暮らしていたら、お互いを理解する機会はなかったでしょう。

 

何にせよ。寅子さんは鈍感です。女性の上司になると男性の部下はやりにくいものです。

あまりドラマでは描かれませんでしたが、男性の嫉妬は怖いようです。

悩む姿に「え!そっち?」って思うことも多々ありました。

うちの母も気が強くて男性と伍して仕事をしてきましたが、時々家で歯ぎしりしながら泣いてました。母もまた地獄を楽しめるタイプの女性だったように思います。寅ちゃんも母も高い理想を持ち、前向きに進んでいく人で私も尊敬はしていますが、あ~いう生き方はできないなぁ_と思うのですw

 

寅子の両親で父親の岡部たかしと母親の石田ゆり子が秀逸。娘にデレデレの父親と厳しい母親は名コンビでした。来週から新しいドラマが始まるのですが、こんなに感情移入しては見られないかも知れません。
 

オススメ度:トラトラトラ🪶🪶

NHKオンデマンド加入してたら見てみると面白いです。