わが社の会長(元社長)は
戦後の日本のお母さん的な考えの方です。

旦那さんをとても立てて
何から何までフォローしまくり。

恐ろしいほどの亭主関白で
日頃は本当に旦那さん中心の生活。

我儘放題のご主人を
亡くなるまでとことん面倒をみたと言っても
過言じゃないと思います。


「出汁をとっている匂いと
朝食の用意をしている音で目が覚めたい」

というのがご主人のご希望だったそうで
毎朝出し取りから一日が始まっていたようです。



お二人ともいいとこのボンボンと御嬢さんで、
芸術的な心や物の考え方、
料理に対するこだわりが
私からしてみるとあり得ないほど凄いです。

例えば

マヨネーズ・ドレッシングや
マスタード等といった物は必ず手作り。

揚げ物は揚げたての物を出す。

無農薬野菜や高級なお肉を食します。

食品は信頼できる産地のものを
時季に食べるのが当然で、
食べないことは非常識のようです。

お惣菜などは絶対に買わず、
コンビニ弁当や弁当屋の弁当なんて
何を使っているのか判らないからありえないという方です。

油も常時5種類くらい取り揃えていて
料理によって使い分けていらっしゃいます。

お土産も、有名なお店でしか買わず、
お客様がお持ちしたお土産が
チェーン店系の物だと食べようとしません(笑

ご主人も同様の考えだったようです。



しゃちょーに渡すバレンタインのチョコはゴディバ。

お客様にお出しするお茶請けは岡埜。

お買い物先のメインは三越か大丸。
お中元・お歳暮も必ず。
化粧品だって三越の中の某有名会社。
(わざわざ三越じゃなくても買えます)

上記は会長のルールのほんの一部。


今週、取引先の営業部長さんが
後任を連れていらっしゃった際、
営業部長さんお二人の家庭の話しになり、
正直、ばっくれたい気分でした。

なぜかと言うと。

ご実家から大量に送られてくるじゃが芋について、
部長さんが困るんですよねーと
実家に対して愚痴をこぼされたのですが

「じゃが芋なんて
いくらでも料理できるじゃないですか。
煮物にも使えますし、
ポテトサラダを作れば結構直ぐに
消費できちゃうじゃないですかー」

と得意の料理話しで切り返した会長。

「いやいや、ポテトサラダなんて
家では作りませんよ。
じゃが芋なんてカレーとか煮物でしか
使わないんじゃないかな?」

と部長が返答してきました。

私、この時点でトイレに逃げようかと思いました。
この先の展開が読めたからwwwww

案の定、会長からマシンガントーク炸裂。

「え?ポテトサラダ、奥様作らないんですか?
えーーーーーーーーーー!!
信じられない!!!!!
作らない事が私には信じられないです」

「うちは何でも作りますから、
野菜の消費は早いんですよ。
マヨネーズだって自分でつくりますし」

「じゃが芋がたくさんあったら
ポテトサラダを大量に作って
近所に配ったりしているくらいですよ」

「ご近所のご主人も
私が作るポテトサラダが旨いと言ってくれて
作るたびにお裾分けしていますので、
あっという間になくなるんです」

から始まり、
他の部長さんが朝早く出勤しているので
奥様には起きなくていいよと言っていると聞けば

「えーーーーーーー!!!!
そんなのうちでは絶対にありえないわ!!
うちはどんなに遅く帰ってきても
私が起きて待っていないと不機嫌になったし、
朝も必ず私が先に起きて
朝食の準備をしていないとだめでした」


その他にも会長からしてみると
あり得ない!信じられない!という
現在の嫁(といっても50歳代)の現状を聞き

「今のお嫁さんは楽ですねーーーーー!
あれこれ手作りしなくても、朝起きなくても、
ご主人が怒らないなんてねぇ。
奥様方、幸せですよね」



・・・・・。

会長には全く悪気はないの。
それは私には分かるの。
自分が一生懸命あれこれしながら生きてきて
自他ともに認める素晴らしい嫁だったさ。

だけども。

最後の一言は、
遠まわし?に嫁批判だと思うwwwwww


いやー。
爆笑しそうなのを必死で耐えました。

耐えた結果、
ポテトサラダの話しが頭から離れず
大量のポテトサラダを私が作りましたwwww


うちの会長は本当にすごいと思う。
尊敬しているし、見習いたいところがたくさんある。

ときたま、自画自賛し過ぎるところも
正直、かわいいと思います。
必死で生きてきた証だから、素直に聞き入れられます。

ただし。

外部の人には止めた方がいいかも★

若しくは、私がいないところでしてほしい(笑