※ 過去のお話です






私が息子を連れて実家に帰った日

Kからは何もありませんでした


次の日から荷物を運びだそうと

考えていた私ですが

Kに会いたくないので

毎日アパートに行くのではなく

2日に1度 Kがいないであろう

時間帯を狙って

自転車で運び出せる程度の物を

少しずつ持ち出す計画にしました


次の日 アパートに昼近くに向かい

玄関を静かに開けました


Kは予想通り いませんでした


不意をついて 早く帰ってきても困るので

急いで片づけをし 早々と実家へ




『大家さんへ話すのも

 早めにした方がいいだろうな』


Kには何も言わないで

勝手に決めてしまうのもどうかと思いましたが

話し合ったところで 一緒に暮らすつもりはない


連帯保証人をお姉さん達に変更してもらえるなら

そのまま住み続けても構わない


かといって 長々この状態を続けて

家賃を滞納されたって

私には払うお金がない

親に払ってもらうのはおかしいし

お姉さん達だって 払うことは難しいだろう


そう考えた私は

とりあえず 2ヵ月後には引き払う旨を

大家さんに言っておいた方が良いだろうと

判断して 大家さんに了解を得ました


アパートを出てから

2日 3日 4日・・・・ 一週間経っても

Kから実家に電話をしてくることも

会いに来る事もありませんでした



2週間くらい経った頃

昼間 荷物を取りにアパートへ行ったら

Kが居ました

ファミコンで遊んでいました



『げっ いるし・・・』


Kはとても驚いた顔をしていました


「久しぶり」


「うん・・・・・」


「今日はパチンコに行かなかったんだ?」


「うん・・・・」


出て行った事に対して何かを言うでもなく

私の顔を見る事もしようとせず

ゲームをすることを辞めて

動かず静かにしているK


「あ もしかして パチンコするお金が

 なくなったの?

 生活費もまだ預かってるから

 置いていこうか」


「・・・・・・・」



テーブルに その月に使う予定だった

生活費を置きました

さっさと離婚に向けて進めたい私は

Kが何かを言い出す前に話しを続けます


「それでね

 住むところどうする?

 保証人がうちの親になってるから

 別の人を保証人にたててくれるなら

 解約しないでおくけど

 それが無理なら 来月末で

 解約したいんだけど」


「そんなこと聞かれても

 今は返事できない」


「うん そうだよね 

 じゃ 来週いるころ見計らってまた来るから

 それまでに 決めておいて

 離婚届けもその時持ってくるから」


「・・・・・ もうだめなの?」


「あのさむかっ←私がキレ

 なんでこうなったか 分かるよね?

 今まで自分がしてきたこと よく考えてみ?


 だめに決まってるでしょ!!


「・・・・・・」


「とりあえず また来週来るから」



言いたい事をとりあえず言って

少しの荷物を持って実家へ帰りました








たぶん この時の私

恐ろしく冷たいオーラを出していたと思いますあせる

威圧感全開で 空気で押していたかなきゃはっ


Kも私の親と同様

私が有言実行な人間だと知っていたはず


妊娠した 生みたい = 一人でも産む

結婚した = 多少のことは踏ん張る


自分が何をしても 私が離婚はしないと

思い込んでいたんだと思います


だから

家を出た = 本気で離婚する気だ


引き止めたところで 私が聞くわけが無いのを

分かっていたと思います


私の中にとても冷たい部分があることも

Kは知っています



怒鳴る事も 引き止める事も

謝る事も 泣くことも 攻める事もなく

 

何をしても無駄だと分かっていたのか

諦めていたのか 


あっさりと 離婚へ向かうことができるのですチョキ