きがつくと、ボクはさらさらのくさむらにいました。
???:ここは、ドコなのかなぁ。
ふと、あたまのうしろのほうに、ずきずきといたみがありました。
たんこぶとかできてるのかなぁとおもったので、さすってみました。
でも、なんかいたいところをさわれませんでした。
???:あれ?あれれ?
ぶあついぼうしなのか、あざみたいにうちがわがいたいのか、
ちょっとボクにはわかりません。
???:ボクって・・・
からだじゅうをさわってみたけど・・・
たゆんとしたおなか。
ぷにぷにのにくきゅう。
ぴこぴこうごくしっぽ。
猫:ボクって、猫だったのかー・・・・・・・・・にゃー。
ボクはねこでした。
あたまがいたいのも、そのうちきえるとおもうんだけど。
ちょっとだいじなことがもう1こあったんだ。
猫:ところで、ボクは誰にゃー?
きゅるるる
猫:おなか、へったにゃー。
通行人A:わ~、かわい~。
猫:にゃー。ボクおなかへったにゃー。
通行人B:そこの露店でオム売ってたよ。
猫:にゃー・・・ボク猫だから、お金持ってないにゃー。
通行人C:猫s持っててオム買えないとか、マジ乙~
猫:おなかへったにゃー。
通行人ABC:さっ、行こ行こ~
みずしらずの猫にえさをくれるひとはいませんでした。
ネコ:にゃー。
猫:ネコさん、おなかくぅくぅなってるにゃー。
ネコ:にゃー。
だれもえさをくれませんでした。
みんな、おみせでかえっていうんです。
猫がおかねもってるわけないんだけどにゃー。
いつのまにかあたまはいたくなくなっていました。
ねっころがって、90°かたむいて、おおどおりをながめていました。
みんな、たのしそうでした。
おともだちといっしょにわらってるひと。
こわいかおをしてはしっていくひと。
おみせでいねむりをしているひと。
いきいきとしていました。
でも、ボクは・・・。
猫:だんだんねむくなって、きたにゃー。
いまはなにもわからないけど、ちょっとねてから、もういちど。
ちょっとだけねてれば、だれかがおこしてくれるよね。
猫:だからちょっとだけ、ねるにゃー。
猫:にゃー?
猫娘さんがこっちにきます。
あんなおんなのこ、しらないけど。
猫娘:ちょっと萌!もう夜ご飯だってさ!真夏がさがしてるよ?
猫:にゃー??
猫娘さんはボクのてをひっぱっておこそうとします。
猫:ね、猫ちがいにゃー。やめてにゃー。
猫娘:あーもー、メンドくさい!みんな集ごーう!!
猫娘:はやく帰ってゴハンにゃ!
猫娘:なんか立とうとしないにゃ。
猫娘:強制連行しちゃえばおっけいだにゃ!
猫娘さんたちは、ボクのてあしをつかんでかるがるともちあげました。
猫娘:いっくにゃ~!
猫:にゃー!猫違いにゃー!
だれかー!たすけて~!へるぷみ~!
真冬:私の渾身のばーぐで萌の食欲にクリティカルヒット。
真夏:ほら、そこ座っ・・・て・・・?
つれてこられたのは、おおきいたてもののどこかでした。
ちゃいろのとらじま猫さんと、猫娘?さんがいます。
真夏思考:あれ?あれれ?なんかおかしくない?
どう考えても大きさがアレじゃない?
だってだって、たしか萌は・・・
真冬:何をぶつぶつ言っているんだ?義姉者?
真夏:・・・はっ。いやあの、萌の身長が・・・
真冬:うむ。それはさっきから私も感じていた。おおかたあの計画の
産物なのではなかろうかと推測しているのだが・・・
真夏:あの計画?
真冬:ほれ、先日萌が言ってただろう。「全ファーレン幼女化計画」を。
たしかアレは某探偵アニメの幼児退行薬を上空から散布すると。
真夏:あっ、ああ~。アレか~。
真冬:そうだ。おおかた自分で薬をかぶってしまったのであろう。
あの、にゃーにゃー言ってるのも頷ける。
真夏:子供に戻っちゃってるってコトか~。でもうちら人間なんだし、
着ぐるみ着てるからってにゃーにゃーはおかしいよね~・・・
猫:これ、食べていいのかにゃー!?
そのとき、ボクの瞳(着ぐるみ)から、キラキラしたものが私たちの
ハートをちょくげきしたと。まなつとまふゆは言ってました。
真夏:・・・ど、どんどんたべるぉ!
真夏思考:かわえええ~
真冬:・・・こ、こっちのオムはどうだ!自信作だぞ!
真冬思考:たまらんん~
猫:おいしいにゃー、おいしいにゃー。
真夏:・・・
真冬:・・・
猫:おいしかったにゃー。
ボクによくにた、猫男さんでした。
真夏:・・・大変おいしゅうございました。
萌:あぁ?
猫:おいしかったにゃー!
萌:まじかよー。
萌:ところで・・・おまえ誰だ?
真夏:あー、「やっぱり」萌じゃなかったんだねー。
萌:やっぱりってなんだ、やっぱりって。気づいてやがったな。
猫娘さんと猫男さんは、いろいろいいあっていましたが、とても、
なかがよさそうでした。
ボクは、ちょっときまずくなっちゃって。
猫:あのーにゃー。
萌:あぁ?
猫男さんはごはんがたべれなかったせいで、ちょっとおこってました。
ごはんおいしかったにゃー。
真夏:あ、もういっちゃうんだね。マッタニャ~。
ごはん、とてもおいしかったです。
ねこちがいだったけど、やさしいひともいるんだよね。
だからこれからもだいじょうぶ。
ひとりでもだいじょうぶ。
猫:・・・・・・うぐっ
萌:?
なのに、なぜかないてました。
真夏:ちょっ、萌!いじめちゃだめだぉ!
萌:はぁ?なんもしてねーよまじでー!
猫:にゃっ、にゃっ・・・ふにゃああああああん!!
とまりません。
こんなところでおおごえでないてたら、このひとたちにもめいわくが
かかっちゃうのに。
なんでなのかにゃー。
真夏:おちついた?
猫:にゃー・・・
これまでのことをせつめいしました。
あまり、おぼえていないけど。
真夏:それってもう記憶喪しモガッ。
なぜか萌さんが真夏さんをはがいじめにしていました。
萌:よし、事情はわかった。
猫よ!今日からお前は俺様のアバターとしてファミリーに加わり、
ファーレン王国全土を幼女化する薬を空中から散
真夏:諸刃滅!
萌:ごふうっ!?
真夏さんが萌さんのあたまを、トゲトゲのかなぼうできょうだしました。
じゅうたんにあかいものがひろがっていきます。
真夏:こ、この変態の言うことは気にしなくていいぉ。
ともかく、猫さんは今日からファミリーの一員だぉ。
猫:?
真夏:えーっと、そうそう。家族だね。
猫:家族。家族にゃー。
また、なみだがながれています。
ほんとにこんなかおをみられなくってよかった。
ねこのあたまをかぶっててよかった。
・・・あれ?ボクは猫なのに、なんでそんなことをおもったのかな?
萌:あいかわらず手加減ナシだなぁオイ。
萌さんがもうおきあがっていました。
なんというたいきゅうりょく。
萌:名前はどうすんだ?
真夏:それはもうきまってるぉ。ミニ萌ってことで・・・
真夏:森園 小萌ちゃんだぉ!
萌:まんまじゃねぇかwまぁいい、ベンダーで丁度手に入れたんだ。
コレを着てな。じゃねぇとわかんねぇよ。
萌&真夏:ファミリーにようこそ!
真夏:ところで萌?
萌:なんだ?
真夏:ベンダーで買ったって言ったよね?いくらだったの?
萌:たったさんびゃくごじゅっ
ゴスッ
ご静聴ありがとうございます。
小萌ちゃん作成の嬉しさのあまりうpしました。
猫のきぐるみ灰色は、親切な友人からのものです。
ベンダーではありません。