いじわるうそつきだいきらい。の駄目駄目ヘタれ敦賀さん視点、はじめました。


ごめんねゆるしてあいしてる。の続けなものらしいでありやすよ。
( ´ ▽ ` )ノ



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「貴方の特別になりたかったの……でも、私と貴方では気持ちの重さが、違うみたい。」


しなやかに細い身体、やわらかで長い髪、誘う甘い香り、何かを訴えるような期待に濡れた瞳、伸ばされた指……


だけど、君じゃない、女。


「……ォン、私、貴方の他に……好きなひとが出来たの……」


あぁ……うん、ごめん。
とても残酷な事だったと……彼女に恋をして、初めて知ったけど……それでも



彼女じゃないとどうしても、駄目なんだ。



顔も朧げな……昔の恋人に向かって、首を左右へと振るう。
ふわりと、溶けるように霞んで消えてしまった女。
ぼやぼやと靄の掛かる視界のどこかに、彼女がいるような気がしてきょろきょろと探し求めでいると、目の前に浮かび上がって来たのは……忌々しい男。


「あーぁ。ひとが折角、わざわざ親切にも教えてやったのによぉ……お前だけは、ありえないってなぁ?」


ニタニタといやらしく、不敵に……嘲笑う。
はらわたが燃える様な怒りに、思考の奥からドス黒く陰惨な赤に染まっていくみたいで……
この男をズタズタに引き裂いてしまえば、この苛立ちも収まるだろうか?
衝動のままに振り下ろそうとした、俺の凶悪な拳から、まるでそいつを庇うみたいに……
いつの間にか、アイツと俺の間に最上さんが立っていた。
そして、言ったんだ。



「貴方と居ると…………寂しいんです。」



それだけ……一言だけ、言って遠ざかって行く最上さん。

 

やめてくれ。
お願いだ……待って、いかないで
必死に、彼女へと腕を伸ばす……









ぼんやりと、目を開けたままで夢を見ていたような気がする。
伸ばした筈の手は、足の上に乗ったままで……指先にひやりと冷たい金属の感触。
視線を落とせば……煌めくリガードバングル。置き去りにされた、俺の気持ち。
まだ、醒めない悪夢の中を彷徨っているような感覚
どこか遠くひとごとみたいに響く、電子音。
ちっとも睡眠が取れてなかったみたいに、頭が重い。
鳴り止まぬ、アラート。
もう仕事の時間か……
鈍く軋むような身体をラグの上から起こす。
仕事……?
そう、演じないと……誰をだ?……あぁ、敦賀蓮か……そいつは、どんなやつだ?
馬鹿みたいだよな……ただ、そう為りたかっただけじゃないか。
そうだろ?誰も、傷付ける事もない完璧な紳士?
はっ、笑わせてくれるよな。
だだひとり、彼女が望んでもくれないのに?そんなやつに、価値なんてあるのか?
重い身体が、まるで他人の物みたいだ。
だけど、演じないと……あれ?おかしいな。



笑うって……どうやるんだった?



足元がぐにゃりと歪むような
底無しの沼に足を踏み入れてしまったみたいな
ぞわりと、背中を舐める恐怖。
だって、向かう道を歩いて行ったって……その先にも、彼女はいないんだろう?
だって、言われたんだ。別れようって…… 
俺は、いらない存在なの?
息が苦しいような気がして、呼吸を求めた喉が咳き込む嫌な音が聞こえ聞こえる。
喉?……駄目だ、今日は確か、インタビューが……
水分を求めて辿り着いたキッチン。
俺を拒むみたいな、ひんやりした空気。
冷えた水が欲しくて、開いた冷蔵庫のドア。




そこに、残っていたタッパー。
たくさん作り過ぎちゃいましたと、昨日の夜にそう言っていた彼女。
幻を見ているみたいな気持ちで伸ばした指先に触れた、冷たいプラスチック。
恐る恐る引っ張り出したそれに、綺麗に詰まった色取り取りなおかずたち。
『商売道具な自分の身体を自己管理出来ないなんて、プロ失格ですよ。』
『珈琲だけが朝ごはんなんて許しませんよっ!』
『いいですか?コンビニのおにぎりの具材も海苔も、おかずとは言えないんですからね?』
最上さんの言葉たちが頭の中で巡る。
ごちそうさまでした……と、そう言った俺を見てふにゃりと笑う、どうしてくれようかと思うほどにかわいらしいあの笑顔。


ペリペリと剥がすように開けたタッパーの蓋。
そのまま、指で摘んで口に運ぶ。
冷えきっている君の料理。
それなのに……どうしても、やっぱり



「旨い…………美味しいよ、キョーコちゃん……」


つぶやくように、そう口から滑り出る。
そのまま……ただ、彼女を思い描きながら





タッパーの中の料理を、もそもそと口に運び続けていた。






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あーー、似たもの同士め。はやくちゃきちゃき話進めたまえよ。←げんなり
ぷっつんさんの方が楽だぁ…… (´Д` )
泣かないで、キョコさん。置いてったごはんもちゃんと、食べてるとよ?
( ´ ▽ ` )ノ



さて、今日はスギビの新刊とノベル買ってきましたですよ。
いろいろ感想妄想たくましくなりましたが……キョコさん、君の唇には40万なんて端た金だって勢いで山盛りモリモリに積み上げそうな気配の男がいるのに、気付いてあげてっ!
とか
キョコ母、逃げて!超、逃げてっ!ってなる母娘共々にアレな男に目を付けられな親子
とか
敦賀くんは、自分が食べた後で食べさせるよりキョコさんが食べた後からじっくり堪能したいむっつり。←偏見
とか、まぁ、いろいろ。
あー、もう、楽しい♡
。+゚ヽ(*´Д`*)ノ゚+。*☆★



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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