安心で安全、そんな『先輩』のふりをしていただけだよ。
誰よりも君の近くにいるために。



名前を呼んで?
日本でその名を知っているのは君と社長のただふたりだけ。
小刻みに身体を震わせて、大きな瞳を見開いて………脅える小動物みたいにかわいいキョーコちゃん。その琥珀色の目玉は舐めたら飴のように甘露なのかな?
「ね、名前……呼んで?キョーコちゃん。」
ふわふわとした明るい栗色の髪をにくるくると指を絡めながら強請る。
「……っつ…るがさ」
「違うよ。それは、俺の本当の名前じゃないって知ってるだろ?」
『敦賀蓮』なんてそんな名前は俺がこの国にいるために作ったキャラクターを示す記号に過ぎない。まぁ、その記号さえ君は役に入らないと名前で呼んでもくれなかったけれど。
「………わ、私…しらなっ」
ふるふると首を左右に振る君の頬に両手を添えて、逃げ道を塞いでその目を覗き込む。
「嘘つきだね。キョーコちゃんは知ってるだろ?……グアムで会った時も呼んでくれたじゃないか」
大きく見開かれた瞳がみるみる涙に濡れていく。そこにあるのが喜びではなく恐怖の色なのが、悲しくて可笑しかった。
「……な、んで?」
「ごめんね、君の綺麗な妖精のままじゃなくて……でもね、君を確実に縛るためになら過去も思い出もなんでも使うよ。」
脅え震える声。溢れ流れる涙を舌先で拭い取る。びくっと身じろぐ君が愛しい。
「キョーコちゃん……呼んで?」
とろりと滴る毒のように君に浸みこめばいいと願いながら囁くと、震える可憐な唇が開く。
「コぉ………ン」
呼ばれたその瞬間に、その狂おしい程愛しい唇にくちづけた。
茫然と何の反応もなく大人しくなすがままの君。その唇を何度も角度を変えて重ね押し付けて食むように堪能する。閉じたままの唇に舌を這わせて入れてくれと強請る。
「…ぃや!」
急に顔を背けた君が紡ぐ否定な言葉。逃げた唇を追おうとしていたら君が言ったんだ。
「どぉして?…嫌、つるがさん。」
まだその名前を呼ぶの?無駄なのに
「それは仮の名前だよ。それに、言っただろ。君が好きだって、愛してるって………なのにキョーコちゃんはなかった事にしたがるんだ。だから、嫌がられてももう止めてあげないよ。」
椅子に座る君の身体に腕をまわして引き起こすみたいに無理矢理に抱き上げた。
嫌がって無駄な抵抗をする君の足がテーブルとぶつかって、カシャンと食事途中の食器とカトラリーが悲鳴をあげていた。





このまま、ここに残されて乾涸びていくだろう君の作ってくれた料理。
もう、あのかわいい顔で食事について叱られるあの愛しい時間もなくなるのかもしれないな、と心で嘆いていた。





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んー?あれ?
バッドエンド行きそうでなんかやだなぁ……
さぁ、どうすべかしらね?。(´д`lll) 


行き当たりばったりに書き散らかすのはいかんのかもしれません。



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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