2024年6月22日(土)~7月21日(日)
東京都 本多劇場

 

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

 

出演:三宅弘城 / みのすけ / 犬山イヌコ / 峯村リエ / 大倉孝二 / 松永玲子 / 安澤千草 / 藤田秀世 / 喜安浩平 / 眼鏡太郎 / 猪俣三四郎 / 水野小論 / 伊与勢我無 / 木乃江祐希 / 池田成志 / 坂井真紀 / 奥菜恵 / 山西惇

 

あらすじ

たぶん江戸時代のどこか、とある男が、偶然通りかかった武士を呼び止め、「拙者の思い出話を聞いてはくれぬか」と話かける。

男の語る思い出は、時空を超えて広がり続ける。

 

ナイロン100℃結成30周年記念公演の第2弾。

 

だそうで。

 

思えば、バンド有頂天のファンだった自分が、

ケラさんが劇団を作るときいて、

新宿のフリースペースで上演された芝居を見て

 

ああ、演劇ってつまらないんだな

 

と思ったあの日のことを思い出すべきであったか!

 

その後、劇団☆新感線のおかげで、

演劇は面白いと打ちのめされて、

観劇人生が始まるわけですが、

 

まあ、そんなわけで、

それからケラさんとは20年ぐらい

距離を置いていて、

 

最近、ようやく見始めた自分は

選ばれなかったー

選ばれなかったよー

 

たまーにクスっとは笑えたけど、

大爆笑とはいかなかったよ。

 

でも、自分が行った日は、

正直、大爆笑はおきなかったし、

遠慮がちなクスクス笑いしかなかったので、

 

みんな、選ばれなかったんだね!

だよね!

 

脈絡のないストーリーと

脈絡のないセリフ

脈絡のない人物たち

 

というのは、きっと、

テーマを決めた物語よりも、

ずっと成立させるのが難しいのだと思う。

 

役者のみなさんは、

超ベテラン勢揃いで

瞬間瞬間の演技が素晴らしく、

その瞬間、確実の劇世界に存在している。

 

している、が。

その肝心の劇世界が

ふわふわと掴みどころがなく、

理解することを拒否しているのだから、

 

チャンネルの合う人しか

選ばれないのは当然だ。

 

個人的には、

ものすごく久しぶりに

本多で成志さんが見られことだけで

大満足です。