「今日の夜、またバス乗って帰るんやろ」
「多分な、その前にちょっとそこまで、なんやて」
「鳥取はなんや広々しとって気持ちええね」
「お~、ここは」
「元祖鳥取の砂場、やね」
「やっぱり、鳥を取るアリジゴクさんおるみたいや」
「間違われへんように気をつけんとあかんね」
「うちら哺乳類やで~、って言いながら歩いたろか」
「そうしたほうがええかもしらん」
「鳥取砂丘はみんなの財産です、やて~」
「うちらの財産でもある、いうことか?」
「おそらくな~、鳥取砂丘は天然記念物なんやで」
「さよか、うちらもレッドリストに載っとる貴重な生き物やさかいな、がんばって元気にしとらんとあかん」
「砂丘はほんま広々しとるね~」
「お天気が良くてうれしいなー」
「けっこう草がはえとるんやね」
「あ、これや、これこれ!」
「なんやの?」
「この草はな、『ケカモノハシ』いうんやで!」
「したら、うちらの親戚かい」
「ま、そないなもんや」
「うちらの仲間はハリモグラはんだけかと思うとったんやけど意外なとこに親戚がおるもんやね」
「砂丘に自生しとるかわええ草やね」
「会えてよかったな」
「元気でな、うちらもがんばるさかいな」
※注 多分この植物はケカモノハシではないっぽいですが、二人とも喜んでるのでそういうことにしておいてやってください。
機会があったら本物のケカモノハシをご紹介します。
「砂漠なのに雨降りよるんやね」
「鳥取砂丘は砂漠とはちゃうねんで」
「さよか」
「しかも、虹出たで」
「きれいやな~」
「そろそろ車で鳥取駅へ向かうんやて」
「鳥取とすなばとお別れやね」
「その前にお腹ふさげや」
「おおっ!旅のしまいを締めくくるにぴったりのメガ盛りラーメンやね」
イコズ、願いがかなってよかったね
お帰りなさい





