お彼岸 | 妖怪無職猫男

お彼岸

午後、墓参りに行った。
お彼岸である。

すでに親戚の誰かが参ったらしく、新しい花があげられていた。
線香を焚き、水とお菓子を供える。

立ち上がって墓地を見渡すと、所々、鮮やかな花の色が目に付いた。
地味目な墓石にあいまって、一層鮮やかに写った。
彼岸の入りで墓参りに来た人は少ないらしい。
明日の中日に来る人のほうが多いのだろう。

帰路は遠回りをした。
桜並木の道を通ったが、蕾も膨らんでいない。
テレビで言うほど、開花が早いとは思えなかった。

夕方、今日も風が強くなってきた。