前原氏、外国人労働者受け入れ拡大検討
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111031/stt11103121070009-n1.htm
2011.10.31 21:05
　民主党の前原誠司政調会長は３１日夜、名古屋市内のホテルで講演し、外国人労働者の受け入れについて「将来拡大するのかどうかについても国民的な議論で考えていかないといけない。人口も減って経済活動が縮小していく中で本当に借金を返せますかということも考えなければならない」と述べ、前向きに検討する考えを示した。

　また、環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）の交渉参加を念頭に「日本はまだまだ全貿易量に占める他国との経済連携協定を結んでいる率が低い。産業空洞化の原因になっていることも事実だ」と述べ、ＴＰＰを含む経済連携協定（ＥＰＡ）の締結が必要であるとの認識を強調。関税撤廃による農業への影響への懸念に理解を示しつつも「自由貿易に入ろうが入らなかろうが、農業が曲がり角をとっくに曲がって根本的に立て直さなければいけない時期に来ていることは間違いない」と述べた。

「人口も減って経済活動が縮小していく中で本当に借金を返せますかということも考えなければならない」

お前は何を言ってるんだ

　日本における足下の課題は財政再建ではなく、失業率、それも7.9％に上る若年層の失業率をいかにして引き下げるって事にあるんじゃないでしょうか？
　また、たとえ職に就けていたとしても、長引くデフレによって収入が減り続けているという問題にも向かい合う必要があるでしょう。

(年収ラボ：サラリーマン平均年収の推移（平成22年）より）

　この状況下で移民を入れて、一体何をどうするつもりなのでしょうか。まったくもって訳が解りません。
　経団連あたりは安い賃金でこき使える外国人労働者で、利幅拡大しようって魂胆なのでしょうけど、それにしたって長期的には自分の首を絞めているだけだと思うんですけどね。
　なんせ、出稼ぎ労働者であれば当然の事ながら、日本には生活していくために必要な最低限のお金しか落とさず、残りは全て故国へと送金してしまうのですから。出身国で自分とこの製品を確実に買ってくれるならともかく、それも望み薄でしょうし。
　雇えばいずれ自社製品のユーザーになり得るかもしれない日本人の労働者を排除し、出稼ぎの外国人労働者だけで回そうとすれば、当然ながら日本人の失業率は更に悪化し、ひいては国内市場も冷えて結局のところ自社製品も売れなくなるという悪循環を引き起こすことになるでしょう。
　実際、トヨタは以前に「クルマのピンチを救ってください」と称し、ＳＮＳを活用したマーケティングを展開しようとしていましたけど、まったくもって噴飯物。
　若者のクルマ離れなどと言いますけど、就職が難しく、就職できても賃金が安いとあっては、「車は我慢するか」って心理になるのは当たり前の話。そこを理解しようともせず、ただ救ってくれってのは虫が良すぎると思いますよ。

　前原氏もこのあたりの連中に唆されて言ってるんでしょうけど、自分達が国民の生活を守る立場にあることを自覚して、もうちょっと考えて欲しい物です。
　景気が過熱して、病人以外引っ張り出しても労働力が足りないと言うならば話は別ですけど、景気の過熱の兆候なんてどこを探したってありはしませんし。

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