明日は当たり前に来るわけではなく、この1日を大切にと念頭に置く…
時間は決して止まらず、今日が昨日になってゆきます
年明けからの3つのイベントを終え、少し平静を取り戻し、足元を見る時です

ショーの直前に仕上がったワンピース
この振袖から仕立てたwasukaを、年明けにご紹介しました
今回は肩から裾までの柄行きを、全て接ぎ合わせてからのパターン製図でした
30年ほど前の思い出の着物、姉妹お二人が袖を通した振袖が、形を変え、3月5日、揃って身に纏ってのお披露目となりました
わたくしは、自己満足で製作をしたいわけではありません
我々には、衣食住が必要であり、生活の基盤になるわけですが、そのどれに重きを置くのかは各々の価値観です
美味しいものが食べたい、理想的な家に住みたい、そして…自分好みの服装をしたいという"衣"の需要、これは最後の…ともすれば贅沢な希望なのかもしれません
そのお手伝いに、日本文化を、伝統和装の継承を、という要素を提案する品作りは、本当に難しいものだと悩むことも多いです
しかし…これを見てください
初めての、超ミニ丈に…とのお直し品
可愛いでしょう?
驚くのは、ご依頼主様が古稀を過ぎた方で、なんと趣味のボーリングウエアにされるとのこと
下にスパッツを履いて、この赤い30cm丈のスカートを巻き、サッと投げポーズを決めるお姿を想像すると、もう嬉しくて
深刻な高齢化社会問題を払拭するような、元気をいただきます
もう1つのオーダー品も幸せな製作でした
来るお子様の入学式にと、この優しい桜色を選ばれました
ベージュのショートジャケットを羽織られるそうで、あれこれと生地合わせからの楽しい時間
晴れの日の笑顔を想い、日本の四季、季節感をも共有させていただきました
心根だけで、この仕事を継続してゆくことは、現実的ではないのかもしれません
それでも自分流にしか進めない、有難うの想いを重ねて、今日も在ります