事故 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

事故

先日、上海で新築(未入居)のマンションが根元から折れ、

崩壊するという事故がありました。

これにより1人が死亡しました。

とんでもない事故です。

以後、建築関係の事故によくあるデベロッパーや施行会社など

関係会社が入り乱れ、責任転嫁が始まり収集がつかない

状況になってます。

こんなことあってはいけない事故ですね。

日本でも耐震偽装事件がありましたが、もちろんこれも

あってはいけない事故です。

しかし、新築マンションが根元から崩壊するなんて

想定も想像もできない事故でしょう。

中国にも、もちろん法律はあるのでしょうが、ありえない

手抜きが簡単に行える状況は改善しないといけません。

責任の所在をはっきりさせ、事故を誘発した業者には

しかるべき措置を講じないといけませんが、心配なのは

購入した消費者です。

中国では予約販売という販売方式が浸透しており、

竣工する前の販売、住宅ローン設定が可能となっております。

これまでも施工業者が竣工前に資金を持ち逃げするなど

制度自体に問題をかかえるこのシステムですが、

すでに購入済の消費者への救済措置がおこなわれるのか

が心配です。上記の日本の事故もそうですが、

人間の生命に関わる商品に関しては、きちんとした法制度

を設定するだけではなく、それらを遂行、管理する制度も

また重要です。もちろん個人や企業の常識の範囲でこういった

問題を起こさないのがベストですが、こういった問題が起こって

しまった以上、関係各所は何らかの措置を講じるべきだと考えます。

食の問題もそうですが、この国ではなんらかの問題が起こってから

対処する、つまり対処が常に後手にまわっているのです。

その過程で被害を受けるのは常に消費者。

世界基準で見ると、それによってとんでもない死亡者が出ている

この国です。

理性ある人間が国の意思決定をする立場につき、このような問題が

早く解消されることを切に願います。