近年の住宅は洋風化の影響で、かなりフローリングが増えています。
このような傾向は、私のように畳の仕事をする方にとって逆風になっているのも現状です。
しかし、フローリングでは
「ゴロ寝もできない」
「床が冷たい」
「階下に音が伝わりやすい」
などなど、住む人によってはマイナス面になる事も事実です。
このようなマイナス面に対処するために、フローリングの上に敷くだけの、薄い畳があるんです。
極力フローリング面との段差を少なくしたい場合は、効果的です。
実際に当店で施工したお宅をご紹介します。
2階建ての個人住宅で、これまでは子ども部屋として使っていたと言う事で、フローリングの部屋でした。
このお客様から、
「一面に敷く畳みたいなものは無いですか?」と相談を受けました。
これからこの部屋をどのように使っていくのかのライフプランを聞きながら、「薄畳」を提案しました。
お客様も「そんな物があるのなら」と言う事で、さっそく施工。
この部屋は10畳間ぐらいあるのですが、写真の右側の畳を敷いていない部分が、部屋の入り口となるために、
このスペースにスリッパなどを置くということで、この部分だけは畳は無し。
これまで、ダイレクトに階下に伝わっていた音も、この畳を敷く事で解消できました。
また、ゴロ寝もできる畳のクッション性も、大変気に入ってもらえました。
ちなみにこの畳は、厚さ15ミリ程度です。