基準点コード: TR45233619201

基準点名:滝谷(たきだに)

所在地:島根県安来市広瀬町東比田3139番地1

標高:366.81m

設置日:1967年8月7日

確認日:2024年9月29日

設置個所:滝谷集落の外れ 溜め池横の小山の上

 

ススキやつる草と10分以上格闘。何とか標石を掘り起こしました。

 

遠景。一応杭が打ってありますが標石は分厚い下草に埋没。

 

三角点への道:

目印らしい目印が乏しいため説明は難しい。

「湯田山荘」西側の十字路(標識あり)を南に曲がる。

カーブミラーの立つ分岐を右、橋の架かった分岐を右へ。

お堂のあるカーブを過ぎると視界が開け、左手に溜め池がある。

三角点はその少し手前の道側に向かって突き出した小山の上。

傾斜が急で足元も脆いため怪我に注意。自己責任でお願いします。

 

見上げたところ。四方八方雑草が茂り放題。覚悟を持って挑みました。

 

小山の上からの眺め。苛烈な草山を極めた者しか味わえない長閑な田園風景。

 

アクセスルート上のお堂。Googleマップによれば「薬師如来」だそう。

 

安来市内、特に旧郡部の三角点はほとんど調査不可能に近い山中。

まあ、焦らず登山道のある山からぼちぼち攻めていこうかと思います。

基準点コード: TR45233618001

基準点名:一ノ宮(いちのみや)

所在地:島根県安来市広瀬町西比田1424番地

標高:329.88m

設置日:1967年8月4日

確認日:2024年9月29日

設置個所:比太神社境内社 八幡宮参道脇

 

 

遠景。参道沿いの生け垣の外。奥に見えるのが八幡宮のお社。

 

三角点への道:

今回は来訪手段が分からなかったため比太神社から目指した。

国道432号と島根県道285号線(横田方面)の分岐隅に参道入口がある。

比太神社社殿右手の細道を通れば八幡宮の裏側に回り込める。

なお、正式な参道は先の分岐の南方、丁字路東側から延びている。

 

比太神社参道入口。民家と民家の隙間。注意力が試されます。

 

比太神社鳥居。奉献年代は風化が進行しており解読できず。

 

比太神社社殿。『出雲国風土記』にも記載のある古社(『延喜式』には見えず)。

主祭神は吉備津彦命と吉備津姫命。吉備国との繋がりを指摘する記事もありますが...。

 

八幡宮。比太神社の境内にあたるようです。詳しい由緒は不明。

 

八幡宮の表参道。右の小屋は2002年作成の「点の記」にも書かれています。

基準点コード: TR45333013401

基準点名:月山(がっさん)

所在地:島根県安来市広瀬町富田2187番地

標高:183.84m

設置日:1955年7月17日

確認日:2024年9月29日

設置個所:月山富田城跡 三ノ丸跡

 

 

遠景。月山富田城跡の石垣の北端。稲刈りを終えた田んぼから煙が。

 

反対側より。鳥居が立っています。奥の方に広がっているのは二ノ丸跡。

 

三角点への道:

「山中御殿」直下まで車で進入できるが、今回は道の駅から登った。

最初は「山中御殿」の案内に従い、「山中御殿」以降はひたすら階段。

道の駅からの参考タイムは約30分。頑張ってください。

 

道の駅の登り口。長距離になりますが、ここから歩き始めます。

 

彼岸花の咲く風流な小道。上の建物は景観配慮型のお手洗い。

 

広瀬のヒーロー・山中鹿介の銅像。"我に七難八苦を与えたまえ"。

 

一部が復元された「花ノ壇」。背後に城跡の石垣が見えます。

 

山中御殿跡。逆光の関係でこの角度ですが、実際は右手に広大な空間があります。

 

月山軍用道。正当な道のように見えて、実は遠回り。

 

山頂までつづら折りの階段が続いています。

名城なので登山客も多く、軽装から重装まで様々な方とすれ違いました。

 

二ノ丸・三ノ丸の石垣。三角点はちょうどこの真上あたり。

 

本丸を望む。石碑が立っています。時間の都合で今回は訪れず。

 

旧・広瀬町の町並み。稜線の先に二等三角点峰「京羅木山」が。

 

月山富田(がっさんとだ)城は難攻不落と恐れられた尼子氏の本拠地。

起源は平安末期。永禄8~9年(1565~66年)の毛利氏との籠城戦の末に陥落。

再興の旗を揚げるも夢叶わず尼子氏は滅び、江戸初期の慶長16年(1611年)廃城。

基準点コード: TR45333016501

基準点名:稲荷社(いなりしゃ)

所在地:島根県安来市植田町字椎山1128番1

標高:34.73m

設置日:1955年9月1日

確認日:2024年9月29日

設置個所:稲荷神社境内 小さな丘の裏手

 

 

遠景。「点の記」に書かれた「小屋」は朽ち果てて潰れていました。

 

三角点への道:

目印が少ないため予習必須。植田集落の表通りから車1台幅の生活道路に入る。

そのまま丁字路を無視して直進すれば右手に稲荷神社の入口が見える。

三角点は社殿の裏側、小さな丘の向こう側に設置されている。

 

とにかく目印がありません。表通りから山手の方へ向かう生活道路。

 

稲荷神社入口。小ぶりな村のお社ながらきちんと手水舎を備えています。

 

稲荷神社鳥居。明治35年(1902年)10月奉献。

 

稲荷神社社殿。かなりの古社ということ意外由緒不明。主祭神は天照大神。

 

「阿」のお狐様。

 

「吽」のお狐様。共に「日支事變從軍者」の刻銘あり。

戦時中のおそらく皇紀2600年(昭和15年・1940年)頃の奉納と推定。

基準点コード: TR45333016601

基準点名:東飯梨(ひがしいいなし)

所在地:島根県安来市植田町字三日市404番11地先

標高:20.39m

設置日:2009年11月6日

確認日:2024年9月29日

設置個所:島根県道45号線 矢田橋西詰付近 飯梨川堤防上

 

 

三角点の全景。つる草の中から杭の頭が覗いている状態。

 

遠景。背後に横たわるなだらかな山は三等三角点峰「車山」。

 

三角点への道:

島根県道45号線が飯梨川を渡ってすぐの分岐を堤防上に。

直後左手に下りていく道の脇に杭がある。あとは近くの草むらを探すだけ

基準点コード: TR45333018702

基準点名:西松井(にしまつい)

所在地:島根県安来市西松井町字鳥屋405番1地先

標高:16.90m

設置日:2009年11月4日

確認日:2024年9月29日

設置個所:出雲東部広域農道 能義大橋西詰角

 

 

遠景。杭とピンクテープの巻き付いた棒あり。簡単に見つかるはず。

 

能義大橋。国道でも県道でも市道でもなく広域農道という扱い。

 

三角点への道:

白鳥ロードと島根県道45号線の交差点より能義大橋を渡り間もなく。

三角点側の堤防道路はすぐに未舗装となっているので要注意。

 

西松井と対になる東松井は現在の能義町(1876年に改称)との事。

基準点コード: TR45333017901

基準点名:瀬崎橋(せざきばし)

所在地:島根県安来市赤崎町字瀬崎122番3

標高:6.11m

設置日:2000年6月16日

確認日:2024年9月28日

設置個所:利弘農道沿い 瀬崎橋南詰付近(地下埋設)

 

何とか蓋を見つけ出しましたが土が詰まってテコでも開かず。残念。

 

遠景。草が除けられた場所にコンクリ桝が。奥に見えるのが瀬崎橋。

 

設置地点より。安来平野は島根を代表する穀倉地帯。一面黄金色の稲穂。

 

三角点への道:

「出雲織・のき白鳥の里」の西、白鳥ロードと利弘農道の交差点を北へ。

三角点は約600メートル走ったあたり、橋のたもとの道路沿いにある。

基準点コード: TR35333017902

基準点名:清水山(しみずやま)

所在地:島根県安来市吉岡町字五反田5番地

標高:6.77m

設置日:2000年6月16日再設(旧設置:1894年4月17日)

確認日:2024年9月29日

設置個所:安来市立第二中学校 正門前(地下埋設)

 

 

遠景。三角点は左手の地面。グラウンドでは野球の練習試合が。

 

三角点への道:

鳥取島根県道102号線、沢町の点滅信号(ポストあり)を北へ。

そのまま進んでいけば中学校に着く。三角点の場所は上記参照。

 

長時間うろついていると不審者扱いされそうなのでさっさと撤収。

なお、安来市内には清水山(きよみずさん)という山が2か所あります。

基準点コード: TR35233727001

基準点名:上ノ代(うえのだい)

所在地:島根県安来市伯太町高江寸次字上ノ代809-1番地

標高:329.81m

設置日:1894年5月10日

確認日:2024年9月29日

設置個所:上の台緑の村 日向尾根古墳

 

 

遠景。国土地理院の杭はなし。代わりにここが古墳であることを示す杭が。

 

三角点への道:

島根鳥取県道9号線、峠之内地区からアクセスするのが一番手っ取り早い。

三角点は管理棟を過ぎた丘の上、公衆トイレ先の小高くなった所にある。

「フィールドアスレチック」の矢印に沿って進めば設置地点に着く。

 

上の台緑の村の施設案内。理由は定かではありませんがキャンプ場は休止中。

 

上の台(日向尾根)古墳群の石碑。山上に40基近い古墳が分布しているそう。

 

管理棟付近の展望台。島根半島方面の眺望抜群。隠岐の島は見えず。

 

三角点へはこの看板を目安に。いらすとやさんはこんな山奥でも活躍。

 

三角点設置地点を離れた所から。目印は公衆トイレのみ。

「点の記」に書かれている「水道施設」「防災無線」は跡形もなし。

 

キャンプ場が休止中のせいか思いの外ガラガラでした。

ただ、管理棟からは何やら工具で作業している音が聞こえていました。

基準点コード: TR15333025501

基準点名:新山要害山(にいやまようがいざん)

所在地:島根県安来市伯太町安田関593番2

標高:281.2m

設置日:1889年9月20日

確認日:2024年9月29日

設置個所:安田(新山)要害山山頂

 

 

遠景。オーナメントのトンボが飛んでいます。SHC別府みたび現る。

 

山名看板。三角点の名称を取って「新山要害山」となっています。

 

三角点への道:

鳥取島根県道102号線、県境から伯太方面へ少し走った所に山への案内がある。

登山口は長台寺の本堂正面右手奥。登山道に沿ってお地蔵様が並んでいる。

今回の参考タイムは登り約28分。頑張ってください。

 

県道沿いの案内。島根側なので「安田要害山」の名前。

 

長台寺。出雲観音霊場第二十番札所。行基の開山と伝わる古刹。

 

登山口。山頂まで約1,300メートル。まずは石段を登ります。

 

四国八十八か所巡りのお地蔵様。山頂直下まで点々と並んでいます。

 

尾根へと続く道。岩が剥き出しのごつごつした所もあるのでご用心を。

 

「八幡成」と呼ばれる平坦地。小さな祠が鎮座しています。

 

「夫婦松」の看板。それらしき木は見当たらず。

 

山頂広場直下の様子。「点の記」では何と車で横付け。

この手前で林道らしき道が分かれていたのでそちらから入り込むのでしょうか。

 

三角点周囲の様子。ベンチとテーブルが置かれています。なかなか快適。

 

大山の眺め。ちょうど山頂に雲がかかっていて七分咲きくらい。

 

米子市街地・島根半島方面。昨日訪れた美保関まで遠望できます。

 

山頂の案内板。安田要害山城跡について。尼子十砦のひとつ。

尼子氏家臣・安井光照により築城。永禄8年(1565年)毛利氏に攻められ落城。

 

鳥取県側では「新山要害山」、島根県側では「安田要害山」と呼ばれる山。

最も身近な一等三角点峰ながら手をこまねいていましたが、遂に頂を極めました。
そして島根県初の一等三角点。残り12か所は揃いも揃って強者ばかり。