なぜ今日本のFX(外国為替証拠金取引)投資は駄目なのか?
・行政の過剰介入と進行する取引所取引業者化
公設取引所と税制上、明確な差別が行われているだけなら
まだ良かったのですが、FX本来のメリットでもあるレバレッジにまで
規制がかけられてしまったことで、スワップやスイングトレードが
メインという人を除けば、FX投資の魅力はほとんどなくなってしまった
と言っても過言ではないでしょう。
日本のFX投資がなぜここまで駄目になってしまったのか、
それはあまりにも行政が介入しすぎているからです。
今後はレバレッジ規制にとどまらず、スプレッドの競争にまで
規制がかかると言われています。
スプレッドの自由競争は、FXサービスの利用者にとっての大きな
メリットにつながるものでもあり、規制の対象となること自体が意味不明です。
こうしたやりたい放題を続けていれば、自分たちの天下り先でもある
公設外国為替取引所を温存させるための布石だと受け取られても、
仕方がないのではないでしょうか。
2010年の8月に入ってから、急激に円高傾向が強まっているのも、
FXのレバレッジ規制の影響が絡んでいるという見方もあるようです。
もちろんそれだけが全てではないでしょうが、ちょうどこの8月から
最大でも50倍のレバレッジ規制となり、2011年の25倍という最終段階への
最後の予備期間に突入したわけですから、全く関係のない話ではないでしょう。
いずれにしても、これが日本のFX投資の現状なのです。
そのことに批判を加えても何もかわるものではありません。
行政の方も、これがベストだと思ってやっているわけではないでしょう。
○○保護政策を盾にして、自分の立場を有利に運ぶことも彼等の仕事だからです。
いずれスプレッドだけでなく、スワップポイントまで規制がかけられるはずです。
そして店頭FXのサービスのレベルを公設取引所参加業者と
横並びにするのが行政の仕事でしょう。
横並びになったら、今度は信用リスクの低さを謳い文句にして
取引所FXに顧客を呼び込み、市場での力関係を逆転させるまで
やるのではないでしょうか。
すでに店頭取引FX業者の中に、取引所取引に加盟したところ、
また現在しようとしている業者が出始めています。
国の目論見通り、店頭取引業者の取引所取引業者化は、
すでに始まっているのです。