精神的に10年近く病んで引きこもっていた。
処方薬とアルコールを飲みながら、テレビに流れる津波の映像に我が目を疑いながらも、
何も力になれない自分がただただ嫌になった。
それ以降も精神的な病みは一向に良くならず、酒と薬を頼り続けて2年後、遂には逮捕に至る。
今でもたまにこうして東日本大震災の映像を見てあの頃を思い出すようにしている。
当然だけと俺はもう、酒も、精神薬も、ギャンブルも、煙草も、手をつける気持ちにはなれない。
あんな思いはしたくないし、
とてつもない災害に苦しんだ人がいる時に薬漬け(※)だった自分が病気だったとは言え、俺は受け入れることが出来ず最低だと今でも思う。
(※)香川で行われたセミナーの講話で名誉教授の医師はアルコールを“薬理作用”と呼んでいた。
“アルコール”だけ何故か特別視する日本であるが、アルコール(エタノール)も薬物であり、正しくは薬物依存症である。
我々はエタノール(エチルアルコール)を飲んでいたのだ。