誰にも頼らない
わたし、ずっと、1人で頑張ってきたの
ずっと、ずっと 強くなろうとしてきた
強いね
みんなも そう言う
わたし、強くなりたかったの
誰にも頼らずに 1人でも
生きていけるように
いろんなことがあって
強くなるしかなかった
ひとに甘えるのは 苦手
甘えるって
どうしたらいいか わからない
甘えたら
終わり
甘えたら
負けって 気がする
だって なんか
甘えたら 全部 大事なものが崩れちゃいそう
そしたら
今まで なんのために 頑張ってきたか
わかんなくなっちゃう
この世にだって、ひとりっきりで産まれて
死ぬ時は ひとりっきりで死ぬんだし
頼れるのは 自分しかいないじゃない？
他人なんて そう簡単に信用できない
だから
重い鎧を纏って
自分を守ってるの
だって
いつ どっから敵が来るか
わからないじゃない？
もしかしたら
もしかしたら
この人の前でなら
鎧を脱いでも
大丈夫かなって人に出会っても
脱いだ途端に 敵になることだってあるでしょ？
あるの
実際あったもの
だから
もう
怖くて 脱げないの この鎧
重いよ
いっそのこと エイッ って
脱ぎ捨てたい！
何度 思ったことか
でも
できないの
怖い
ホント いいな～って 思うよ
みんな
なんであんな ラクそーなんだろ
すぐ甘えて、頼って
なのに 可愛がられて
わたしは ひとりで 頑張ってるのに
すごい いい子なのに
勉強だって
仕事だって
趣味だって
家事だって
ダイエットだって
オシャレだって
すごい 頑張ってるし
かなりイイ線なのに
不公平だよね
わたし
もう
ホント疲れちゃった
だって
頑張ったもの
そのへんの子達なんかより
ずっと ずっと
頑張ってきたの
この頑張りが
まさか無意味だなんて
認めたくない
でも
疲れちゃった
頑張るの
疲れちゃった
こんなとき
どうしたらいいか
わからない
泣きたくなんてないのに
今日は 抑えられない
まったく
君は 生きるのが へたくそ だね
この くそ真面目の頑固ちゃん
そのへたくそな生き方で
よく今まで 生きこれたね
そりゃ 疲れるさ
ひとりで 本当によく頑張ってきたね
大変だったね
本当にお疲れ様
もう
いいんだよ
頑張るの、辞めて
いいんだよ
大丈夫
頑張らなくても
ちゃんと 愛されるから
泣いてもいいんだよ
みっともなくなんてない
弱いことは 悪いことじゃない
弱い君を見ても
がっかりなんかしないよ
むしろ愛しいと思うよ
頑張ってきた君だから
流せる涙
とても綺麗な涙
もう
自分を責めないで
充分
自分に厳しくしてきたじゃない
もう 甘やかしてあげてもいいじゃない
大丈夫
いい子じゃなくても
愛しているよ
ダメな子でも
愛しているよ
しわくちゃのおばあちゃんになっても
愛しているよ
最低最悪の極悪人になっても
愛しているよ
純粋で綺麗なココロの君には
頑張ったって極悪人には なれっこないけどね
頑張り屋さんは
魂が綺麗なんだよ
ガラスみたいに繊細で人一倍、素直なんだ
だからね、
いろんなひとの 想い や 願い や 期待 を 一生懸命、背負って来たんだよね
優しいんだね
バカ正直のお人好し
これはね、もう稀に見る才能だよ！
君はね
天然記念物 国宝バリに
美しい魂の持ち主なんだ
誇りに想って！
ズル賢く、上手く立ち回れるひとにはね
君の苦しみは わからない
ひとの苦しみも わからない
なんであのひと、あんなとこで頑張っちゃってるの？意味わからない。こっちのほうがラクなのに。
なんか可哀想ー。
それで終わっちゃうんだよね
君は違う
君が
今のこの山を乗り越えたとき
苦しんで来たからこそ
ひとの痛みが
痛いほどわかるだろう
そのひとに
そっと寄り添い
手を差し伸べることができるだろう
そして
そのひとが その小さな優しさで
どれだけ 癒され、救われるか
胸が熱くなるほど わかるだろう
そのひとの笑顔を感激の涙を
自分のことのように
喜べるだろう
無意味なんて事は
何一つない
君のいままでの苦しみは
素晴らしい魂を養うためにある
もともと美しい魂なんだから
もう
ほんと
眩しくて目が開けられないほど 輝いちゃうよ
愛しているよ
信じられるまで言い続けるよ
生きるのが
へたくそ な このくそ真面目の頑固ちゃん
外見がいくら変わっても
性格がちょっとばかし変わっても
君の
魂までは変わらないだろう？
君のすべて
魂そのものを 愛している
そう
きっとね
想像もつかないくらい遥か昔から
君の魂を 愛している
この宇宙で
君に出会えてよかった
ちょっと 昔の 懐かしい ある夜の話
昨夜は なぜか それを思い出したんだ