表情 | 18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

骨肉腫を乗り越えて回復に至るまでの道のり。

前回顔つきについて書いたけど、今回は表情について書こうと思う。

 

病気が発覚する前、

宅浪中で、K先生とメールで衝突ばかりしていた頃に電話で

「お前はスタイルは悪くないから、表情を良くするともっと良い感じになる」

みたいなことを言われた。

その時は、何を言っているのか分からなかった。

いつも怒られているのに、急に反対のことを言われても頭に入ってこなかった。

 

今なら表情の大切さが分かる気がする。

多分、病気になる前の私は暗い表情をしていたと思う。

中学・高校でも友達はいたけど、クラスの中では浮いていたし、

家も安らげる場所じゃ無かった。

どこにも居場所が無いというか、必要とされてない感がすごく感じた。

人間不信にもなっていた。

浜崎あゆみの歌詞を借りると、

「人を信じることって、いつか裏切られ、はねつけられることと同じと思っていたよ」

と同じ思いを抱えていた。

 

自分は悪いことをしてないのに、怒られたり否定されることが多かったように思う。

理不尽だなと思っても、反論するほうが後々めんどくさいことになるから

大人の前でも、自分の意見は言わないで聞き分けのいい子供でいた。

実際に、正論を言えばキレてくる大人の多いこと多いこと。

簡単に言うと、「人付き合い=我慢、忍耐のいること」のように思っていた。

 

だから病院で入院していたときに、他人に優しくされて戸惑ってしまった。

なぜ、こんな自分に優しくしてくれるのか不思議だった。

看護師さんは仕事だし普通のことでも、私にとっては優しくされたり

お世話されることが申し訳なかった。

 

否定されることに慣れてしまっていたのか、

優しさを素直に受け止めることが出来なくなっていた。

 

 

話は変わるけど、中学の卒業アルバムに、

デッサンを教えてくれていた先生2人にコメントを書いてもらった。

そのコメントどちらともに、笑顔を絶やすなと書いてあった。

「笑顔は一生のお化粧、あなたはそのままで美しい」

「あなたの穏やかな笑顔を見ているとホッとします」

と書いてあって、当時の私は言葉の意味は分かってないけど、

照れ臭い感じもしたし、ちょっと嬉しかった。

 

なんか学校とかでは、自分の容姿は否定されることが多かったけど、

環境が変われば、美人と言われることが多くなった。

年寄りに特に人気がある。同級生には気味悪がられるけど(笑)

 

色素が薄く、茶髪、色白、長身

その見た目のせいで、特に女子から嫌われやすい。

「調子のっとる」って言われても、生まれ持ったものだし、

なりたくてこんな容姿になったわけじゃない。

無いものねだりかもしれないけど、本当はもっと元気そうな

背の小さい女の子になりたかった。

芸能人で言うと、平愛梨のような感じ。

 

中学・高校のときのいじめ経験を思い返すと、

「いじめやすかったんでしょうな」と今ならそう思える。

自分で美人というと、自意識過剰に思われるからあんまり言いたくないけど、

きっとひがみ要素もあったと思う。

他の要素は、人前で話すのが苦手、KYだったりetc・・・。

群れて悪口のターゲットにしやすい人物が私だったみたいな。

実際いじめられても、言い返さんし、ナヨナヨしているから。

嫌だなと思っても、言い返すよりいじめてくる人たちと距離を置くことを選びたかった。

もっと言えば、相手したくない。

 

めっちゃ正直に言うと群れて無かったら攻撃してこんし、

むしろ親し気に話しかけてくるから、びっくりする。

「え?悪口言っていたよね」と内心思いつつ、都合良く扱われるのが私スタイルだ。

結局1人になりたくないんだという感じ。

いじめる側も気分屋なところあると思う。

その都度、態度変えてくるからマジで勘弁してほしいと思っていた。

 

ポジティブに考えると

そのいじめのおかげで、これから生きていく上での

人間模様を見る判断材料になったと思う。

人と交流するときに備え、自分が出来ることは表情を鍛えて、

無駄な争いをしない・関わらない・巻き込まれない

巻き込まれてもやんわり避けて、自分のペースを乱されないようにする。