普通の20歳 | 18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

骨肉腫を乗り越えて回復に至るまでの道のり。

私はよく自分の意見(このブログに書いているようなこと)を

年上の大人に言うと、

「すごい」とか「まだ20歳でしょ」と驚かれることがある。

 

この言葉がすごく苦手だ。

プレッシャーになる。

誰に弱い自分を見せればいいのか分からなくなる。

 

浜崎あゆみの「A Song for xx」の歌詞にある、

 

「いつも強い子だねって言われ続けてた

泣かないで偉いねって褒められたりしていたよ

そんな言葉一つも望んでいなかった

だから分からないふりをしていた」

 

「そんな風に周りが言えば言うほどに、笑うことさえ苦痛になっていた」

 

↑この歌詞の部分は深く共感できる。

 

私の場合ですが、

「しっかりしているね」と言われれば言われるほど、

閉じこもっていってしまう気がする。

 

「良い子、良い子、どうでもいい子」という言葉があるように、

「良い子は、ほっといても大丈夫だ」と思う大人が多く、

手のかかる子の方に行ってしまうけど、なんか複雑な気持ちだ。

 

私だって間違えるし、誰か年上の大人に助けてほしい時があるのに、

あんまり気付いてもらえない。身近に頼れる人がいない気がする。

「すごい」じゃなくて「大丈夫だよ」と言ってほしい。

安心感がほしい。

 

別に「すごい」と言われたくて、こうなったわけじゃない。

私にとっては、普通の事をしてきただけだ。生きていくために。

20歳で抱えるもの、考えなきゃいけないことが多いだけだ。

本当は考えないでいいなら考えたくないけど、

こうしないとやっていられない部分がある。

 

高校の時の恩師に

「これからも悩んでしまうと思うよ。悩み悩んで、磨かれる」と言われたことがある。

今がまさにその感じかもしれない、多分。