K先生が言っていた、
人と人との付き合いが最近出来てきた気がする。
最初にその話を聞いたのは、入院中の電話でのこと。
なんか自分が嫌いというか、なんなんだ自分ってなっている時だった。
浪人していた時も本腰が入らず、その上病気になる自分って、
なんて価値の無い人間なんだ、と自分を責めていた。
病気になった後も電話やメールで励ましてくれるK先生に申し訳なくなり、
「私と出会えて良かった?」と聞いた。
すると、「なんでそんな突発的な質問をしてくるのかは分からないけど、
俺はお前のことを大学受験の道具のようには見てないよ、受からせてあげたいとは思っていたけど、利用しようとは思ってない」と言っていた。
そして
「私と先生ってどんな関係なんですか?」と聞いてみたら、
「俺はそんな風に人との付き合い方を考えたことは無い、
人と人との付き合いが出来るかってだけ」と言っていた。
初めて聞いたときは、先生の言っていることの意味が分からなかった。
今までそんな風に考えたことが無かったから。
先生と生徒、親と子供、友達同士、という風に
なにか関係があるものだと思っていた。
しかしよくよく考えると、私の今までの人付き合いの考え方って
自分も相手も呪縛してね?と思う。
親だから~、先生だったら~という風にしか見れてなくて、
その自分で作った枠の中(関係性)でしか、相手の言動を許せていない気がした。
親でも無償で愛を与えてくれるものでもないし、
先生でも、勉強はできても変な事件を起こしてしまう人も、中には居る。
人と人との付き合いが出来ると、逆に人付き合いが楽になる。
ちょっとやそっとのことで嫌いになることは無いし。
最近は、人と話していても相手が自分へどれだけ本気か、考えなくても感じとってしまえるようになった。
質問してくる割に上の空だったり、すごく親身になって聞いてくれたり様々だ。
もちろん後者とは、長く付き合えるというか自分も心を開ける。
普段はほかの人に言えないことも、信頼できる人には相談してみようかなになる。
かと言って、テキトーな人を粗末にするわけじゃない。
この人テキトーだなと思う人がいても、自分からは交流しないだけ。
話しかけられたら話すけど、当たり障りのない会話をする。
もっと言えば中身の無い会話をする。
どうでもいい人への態度って、その人の人柄を表すように思う。
粗末に扱う人は、他のとこでもそうなのかなと違和感を感じるし、
普通に接する人は、誰とでも分け隔てなく接するんだろうな、と見て取れる。
結局、他の人からどう見られるかじゃなく、
自分がどうしたいかで人付き合いをしていたほうが自分も楽だし、
結構スムーズに人間関係を築ける。