納得した | 18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

18歳で骨肉腫 ~ステージ4からの復活~

骨肉腫を乗り越えて回復に至るまでの道のり。

入院したばかりの頃にずっと

どうやったら病気に負けないでいられるだろうと

寝る間も惜しんで考えていた。(ただ不安で眠れないだけだったかも)

 

看護師さんに他の人はどうやって闘病していたか聞いたり、

自分でネットを使って調べたりしていた。

 

抗がん剤1回目を終えた後も、

自分の体調を観察日記みたいにノートに記録していた。

 

ずっと苦しまない方法を探していた。

 

でも答えは出なかった。

 

というか、副作用で苦しい時でもメンタルを安定させるのは無理があった。

 

でもB'zのRaging Riverを聴いてわかったことがあった。

サビの部分で

「誰にも癒せやしない 痛み抱いて戦え」

「誰とも分かち合えない 痛み抱いて眠れ」

とあって、それを聴いた私は、

苦しむしかないんだー、と納得というか腑に落ちた。

どんなに嫌でも副作用はやってくるし、そこで心身共に苦しむのは

避けて通れないことなんだと、この歌詞に教えられた。

 

あと、もう一つ歌詞に、

「何一つ失うまいと いつの間にか怯えていた」

とあって、それは自分が苦しまない方法を探していた理由なんじゃないかなと思った。

健康な体が、どんどん副作用で動きにくくなったり、気持ちが暗くなっていくことを、

いつの間にか、私は自覚なしに心のどこかで怯えていたんだなと歌詞を聴いてわかった。

 

そして歌詞の最後の方には

「自分のためにもう一度」

とある。

結局、他の誰でもない自分のために、治療をしなくてはいけないと。

治療だけじゃなく生きていくうえで、どんなに嫌なことや、苦しいことでも通らなければいけない道を通るのは

結果自分のためなんだと、すべてが終わった今なら、そう思えるようになった。

 

K先生曰く、なんでこの歌がそんなに私に響いたのかというと、

「お前にとってのRaging Riverの、Riverって三途の川だったんじゃない?」

と言っていた(笑)

最初「三途の川」というワードを聞いたとき、思わず吹き出したけど、

「きっとまだここ(死に)に来てはいけない、という意味だったんじゃない?」とのこと。

そこまで聞いて、「あぁ確かにな」と思った。