(わたしの料理)池田智子さん:2
東京・世田谷の「ふかさわミル保育園」には今年度、園児110人のうち、食物アレルギーの子どもが9人います。小麦、卵、牛乳の三大アレルギーのほか、ナッツ、キウイと原因食材はさまざまですが、園では、みんなができるだけ同じ給食を食べられるよう、用いる食材、レシピを工夫しています。
そこで池田さんたち栄養士は園の先生と相談し、みんなが食べられるメニュー作りに取り組み始めました。例えば、小麦粉や牛乳を使うグラタンの代わりに「ポテトのクリーム焼き」。パン粉の代用として生のおからをいり、豆乳を使ったクリームソースをジャガイモにかけてさくっと焼き上げます。
【材料と作り方】
《4人前》(大人2人、子ども2人) 米2合、豚ひき肉240グラム、鶏ひき肉120グラム、タマネギ(大)1個、ニンジン半本、ジャガイモ1個、ニンニク1片、サラダ油大さじ1.5、鶏ガラスープ360cc、A(カレー粉7.2グラム、ケチャップ90cc、しょうゆ40cc、ソース180cc)、好みで米粉大さじ2、飾り用にのり、油揚げ各少々
(1)米を洗い、炊く。
(2)タマネギとニンジンはみじん切りし、ニンニクはすりおろす。
(3)ジャガイモは皮をむき、適当な大きさに切って蒸し、フードプロセッサーなどでペースト状にする。
(4)油をひき熱した鍋にひき肉と(2)を入れ、炒める。肉の色が変わったら鶏ガラスープを入れ、煮る。
(5)野菜に火が通ったらAを入れ、さらに煮る。味が全体になじんだら、(3)を加えてとろみをつける。とろみが足りなかったら水に溶いた米粉を加える。
(6)型抜きしたごはんを皿に盛り、そっとルーを流し込む。お好みで、のりや油揚げなどで飾りをつける。