奈良国立博物館

旧帝国奈良博物館本館✨
🗺奈良市登大路町🗺
帝国奈良博物館は帝国博物館
(現東京国立博物館)
帝国京都博物館
 (現京都国立博物館)とともに
明治22年5月に、宮内省の達し
によって 設立が決められ
同26年2月建築に着工し
27年12月竣工した
開館は 翌28年(1895)4月であった
帝国奈良博物館は明治33年6月
奈良帝室博物館と改称されて
宮内省 に属して運営されたが
戦後の昭和22年5月
文化省に移管され、昭和27年8月
文化財保護法の一部改正により
奈良国立博物館として
独立し今日にいたっている
本館は煉瓦造り石貼り
一階建てで、小屋組は木造である
設計は京都国立博物館と
おなじく片山東熊である
様式は ルネサンス高揚期の
それによっており
とくに西玄関まわりの装飾は 
意匠的にもすぐれ
明治中期の欧風建築として
代表的なものである
よって昭和44年3月12日
重要文化財に指定された
奈良国立博物館

本体は木骨煉瓦造で
モルタル外装を施している!!
腰の基礎部分には伊予大島産の
花崗岩を積み、柱形および蛇腹
や飾石は相州産の沢田石で
化粧している!!外観の特色は
ネオバロック風の洋式で
特に西側玄関廻りには左右に
双柱が立ち、軒上に
大きな櫛形破風(ペディメント)
を置いている!!
正面には 三つのアーチが
かけられ中央を入口とし
左右を壁龕(ニッチ)としている
正面玄関ホール(現在の場所)
には左右に半円形の空間を
設けコリント式 柱頭をのせた
装飾柱が高い天井を支えている
正面扉の上には重厚な木彫の
欄間(ファンライト)が
取り付けられている
本館は、奈良では
最初の様式 ・構造とも
完全な洋風の建築であり
明治中期の煉瓦造建築の
代表作として 昭和44年
重要文化財に指定された



片山東熊✨
(かたやま とうくま)
嘉永6年12月20日
(1854年1月18日) 
1917年(大正6年)10月24日
明治期に活躍した建築家
工手学校(現工学院大学)
造家学科教務主理位階
および勲等は正三位勲一等
号は晩晴
✨生誕✨
1854年1月18日
(旧暦嘉永6年12月20日)
長門国萩(現 山口県萩市)
✨死没✨
1917年10月24日
✨出身校✨工部大学校
✨職業✨建築家
✨受賞✨勲一等旭日大綬章
✨所属✨宮内省
✨建築物✨
帝国京都博物館
(現 京都国立博物館)
東宮御所 (現 迎賓館)
✨デザイン✨歴史主義建築


明治期の代表的宮廷建築家
山口県萩市に生まれ、東京で没
1873年工学寮給費生で入学
1879年、工部大学校造家学科第
1回卒業生
1881年に有栖川宮邸建築掛り
となってより、数多くの
宮廷建築を手掛ける!!
代表作は、1898年 
東宮御所御造営技監となって
全責任を負わされて努力した
赤坂離宮 (1909)そのほか
奈良国立博物館本館 (1894)
京都国立博物館本館(1895)
東京国立博物館表慶館(1902)
など典型的な明治様式建築がある