いつも思うのですが。


医療現場って、かなり特殊なコミュニケーションを使っているんだなぁと。


そもそも、患者さんは、病院や医院に行きたくて行くのではなく。
痛いからとか、病気だからとか、しょうがないなぁ~とか。
行きたくないなぁ~ というのが本音の部分かも。



普通のお店だったら、ものが欲しいからとか、何かに期待してとか、何にせよ自分から行きたいという気持ちを最初から持っていることが多い。


そういう意味でも、医療機関はマイナスからのスタートだから。
しかもそれを来てよかったというところまで持っていくことも必要とされていることが多々あり。

これは決して技術が最高だからということでもなく。
ここの病院しかできないことだからということでもない。

もちろんそういう技術や特別な何かがあることはすばらしいことで。
そして、そこにプラスして、患者さんが自分の病気と向き合えて、生命と向き合える、というような素晴らしいコミュニケーションがあると、もっといいのかなとも思うのです。



時間がないとか。
患者さんが多すぎるとか。
そこまでできないとか。
あるかもしれないけど、そういう状況でも、コミュニケーションで何かが前進することがあるかも。




よくある話で。
なんだか、扉をあけて一歩踏み入れただけでも気持ちいいと感じる喫茶店とか。
なんだかわからないけど、場所も分かりにくいし、大きな看板も出てないのにやけに繁盛しているお店とか。
店員さんでも、こちらは、ただものを見ているだけなのに、しつこくからんで来るような店員さんと、こちらが、『ちょっと聞きたいなぁ』と思ったときにすっとそばに来てくれるような店員さんと。



何が違うのかなぁと。




コミュニケーションは、会話だけではないかも。



そして、一歩、中に入っただけでも、ちょっとなんだか気持が楽になったとかいう病院や医院があってもいいのかも。