以前のきら歯科のスタッフが行っていた、歯ブラシの指導。

ここが磨けていない。
ここをもっと磨くときれいになる。
等々。

確かに間違ってない。
事実、そうするともっと虫歯も歯周病も防げるかも。


でも、教えている彼女自身は苦しんでいた。


無理やり押し付けている。
聴いてくれているのかな…
またきっとやってこないのだろうなぁ…
なんだか一方的に話すだけで、全然つまらない…


当時は、それが歯科衛生士の仕事だと思って、心を閉ざしてやっていた。

当然つまらない。やりがいもない。



受ける患者さんにしてみても、押しつけられている経験。
決して磨いてないわけではない。
むしろ歯医者さんに行くということで気にして、いつも以上に磨いているはず。

それなのに、指示ばかり。


こんな歯車の噛み合っていない状況は、意識をして探していくといろいろなところで見つかる。



でも、事実はそうではないコミュニケーションも存在する。




患者さんが自らやりたいと思って、行動し始めたり。
もっといい方法が無いか工夫し始めたり。
患者さん自身が自分ごととして行動を起こす。


衛生士自身も患者さんの現状を見ながら、適切にコミュニケーションが取れるので、そのコミュニケーションにうれしいと感じたり、患者さんの変化を素直に喜んだり。



そういう風になってくると、いろいろな有益なものが増えてくるのかも。