『先生は、相手を評価してるんですね。』


ん??

そう、言われても、最初は意味がわからない。
確かに、人を育てるときには、相手をほめるとかしていいところを見るようにしてたりを意識してたけど。。。

そう、言われてみると、これも評価。



例えば、
・いつも歯石を取るのに時間がかかってしまうスタッフがいる。
(また、時間かかってるよ・・・。忙しいのに、また周りを見ないでやってるし。早くしてもらわないと・・・)


・なかなか、こちらの言ったことを理解してもらえない、診療の内容もあまり深くまで覚えないし、理解していない。こちらが丁寧に教えても、嫌そうな顔をする。
(あまりやる気がないのかな。それとも、きっと興味が無いに違いない。じゃなきゃ、こんなに毎日丁寧に教えているのに、覚えないわけがない。あぁ、このくらいのことはしてもらわないと・・・。資格もあるんだし。)


まだまだあるのでしょうが、こういう風に相手を見てしまっていたのです。





これを指摘される前。
いろいろなことを習いました。
セミナーにも行きましたし、本からも知識を吸収していました。
そういう意味では、いろいろなスキルややり方は知っていましたし、実際に活用していました。


それでも、うまくいかないことがある。

私にとっては、相手を評価してしまっているということが、根本的な質としてあったということです。




『先生は、評価してるんですね。』

先生は、無意識に相手を自分の基準で評価しているんですね。
もちろん評価するのは、当たり前の、人間が持っているものなのですが、
そこに感情をつけることで、事実と違う見方をしてしまっていないですか?

彼女たちは、本当に、先生が上げた例のような事を考えて、行っているのでしょうか。
先生には、そういう風に見えているかもしれませんが、
彼女たちに、直接、どういう事を思っているのか、考えているのかを、聴いたことはあるのでしょうか?

そして、もし聴いていたとしても、それは本心を語っているのでしょうか。
だって、自分のことを評価している相手に対して、「何でも言っていいよ」と言われたとしても、あまり本音を言おうとは思わないじゃないですか。

本当はどう思っているのか。
どういう考えを持って働いているのか。

まずは、そこを聴きだすことからではないでしょうか。





うちでは、スタッフといろいろな話を、結構しています。
時間的には。
でも、言われてみると、確かにスタッフたちを先入観から見ていたので、そのことが前提でのコミュニケーションの起こり方だったのです。
これでは、本音も聞けていないし、事実がどうなのかもわかっていない。



でも、どうやって聞けばいいんだ???