医療従事者向けのコミュニケーション講座を主催している吉良です。

私自身は、きら歯科クリニックで院長もしているので、普段はスタッフとともに患者さんの診療に当たっています。

院長先生だったり、組織のリーダーだったりすると常に思うのでしょうが…
なかなか人って思うように育たないですよね。

私も同じように感じていました。
しっかり教えればいい。目標を立たせて。できないのは本人のやる気だとか。
そして、時期が来れば…とか、何かのタイミングで…とか、相手が成長すること期待していたのです。



私が主催するコミュニケーション講座の講師、藤田菜穂子に以前、私も同じような相談をしました。
てっきり、それに対しての答えややり方を教えてくれるのかと思っていたのですが…
『まずは、先生自身の問題からね。』と言われてしました。

私自身は、あと何か少し、やり方を加えると大きく変化するのではと考えていたので、
藤田さんの言葉は、その場では、なかなか受け入れにくいものでした。


でも、実際の現状では、育てきれていないのも事実。
そこで、私自身の院長としてのあり方を変えてみようと思いました。


あり方といっても、なんだかつかみどころがないですね。
そこで、この時には、藤田さんに院長として、スタッフがどうなってほしいのかを
聞いてもらいました。

私自身は、以前からスタッフには、それぞれの思いややりたいこと、将来の夢をかなえるために
きら歯科クリニックという場を使って成長してほしいと思っていました。
もちろんそれには、仕事のことも含めて。

でも、その時話しながら、別の思いがわいてきているのもわかりました。


成長してほしいと言いながら、これ自体が強制なのではないか。
やりたいことに向かってと言いながら、本当にそれを応援できているのか。
私自身の希望としては、クリニックという場を使って成長してほしいと思っていました。
もちろんそれには、仕事のことも含めて。

でも、その時話しながら、別の思いがわいてきているのもわかりました。


成長してほしいと言いながら、これ自体が強制なのではないか。
やりたいことに向かってと言いながら、本当にそれを応援できているのか。
スタッフ自身はとても素直で素晴らしいと感じながら、それを素直に本人たちに言っていないなぁ。

いろいろな思いが出てきました。


そこで、まず、それらの思いをタッフ一人一人に手紙として書いてみました。
最初は照れ臭い思いもありましたが・・・
書いていくうちに、本当にスタッフのために何かをしたいという立場を自然ととっていました。


相手は変えられないけど自分は変えられる。
よくある成功法則の本に書いてありますよね。


でも、こんなに自然に自分が変わるという感覚は初めてでした。
心から応援できているのか。
スタッフのことを素晴らしいと感じながら、それを素直に本人たちに言っていないなぁ。

いろいろな思いが出てきました。