抗がん剤を終えて帰宅後、リビングに大きな画用紙ががあった。


平仮名で書かれた『こうがんざい』という言葉。小学3年生は知らなくても良かった言葉。私が教えてしまった言葉。彼女の中で色々葛藤もあり、それを乗り越え、強さへと変えていった。娘と私しか描かれていない。主人は少し怒っていたが…笑  しかし母親という存在は子供にとっては非常に大きく、彼女の母親は私で唯一無二であり、生きなければならないことを痛感した。一人前にして社会へ出す義務もあるが、それ以上に私の命はもう一人のものではなく、家族にも関わる大きさになっているだと感じる。

これは娘が誰に強要されたわけでもなく、誰にも言わずに一人でこっそり描いてくれていたものらしい。

これは私の一生の宝物。