
1993年(平成5年)11月 に建立された、
「海軍落下傘部隊発祥の地の碑」
建立前の、元海軍落下傘部隊戦友会、有志による記念碑建設のご案内です。
後世に伝えたい内容ですので、ご紹介します。
【海軍落下傘部隊発祥の地 記念碑建設について】
戦後四十数年たち戦時の事は忘れられ、年とともに一人二人と戦友も亡くなり、我々が亡くなった後でも何か記念の標しを後の世に残し、その標を何時の時までも大切にしてくれる物をと考え、安房神社に慰霊碑を建て現代に至っています。
この慰霊碑を建てるまでについては大変な苦労と色々な苦心の話を聞いています。特に当初館山航空隊に置くべく話が進んでいた所が、地元の隊員の方の進言により安房神社に決まったそうです。
その後、月日が経っているうちに我々が亡くなった後は、誰がこの碑を守ってくれるのか、と心配になり館山(航空隊)へ移せば隊員に世話をしてもらえるとの話で数年前から、碑の移転について話し合ってきましたが、現状でよいと言う人、館山航空隊で引き受けてくれるのであれば、これ程条件の良いことはないと思う人、様々で要はまとまりが付きません。
そこで現状の儘にして有志による記念碑を、館山航空隊に建てて末永く残していく事が話題に上がっていました。
この度、役員会で落下傘会の発起で、海軍落下傘部隊隊員の有志による、記念碑を建設することになりました。碑の移転に関係なく、碑が二箇所になり、片や発祥の記念碑・片や慰霊碑となります。
ご存じの如く館山航空隊は現代自衛隊が使用し、一般に航空隊内を見学させています、我々も見学をしたときに航空隊員の祈念碑が有りました。当時の戦闘機零戦も展示してありました。
我々落下傘の発祥の碑をお願いすれば喜んで受け入れて貰え、当自衛隊員の方々が、お世話をしてくれ後の世まで保存して貰えます。
中略
戦争は嫌な思い出ですが、二度と戦争が起きないように願いを込めて、後世に残し、日本の将来の教訓になることを祈り建設する次第です。

館山航空隊で見学されるとき、建立の趣意を思い出して下さいましたら幸いです。
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