夏の思い出の砂浜が喉に詰まって痛みでギターの形のこばんざめと一緒でなくては眠れなくなった私のためにフランス産の愛をください。
お口の恋人と長続きしていつまでも噛んでるわけにもいかなくてそれでも噛み続けてたら君のいいとこ味わえるかなってでもやっぱり味のなくなったガムはアラビアゴムでしかなくて輪ゴムの方がもっとしょっぱくて美味しかったりして剥きたての日向夏に輪ゴムをいっぱい巻いてつぶつぶと齧っていたのでした。締め付けられた果実ははじけとび顔中が柑橘の死臭にして惑わずにそれもまた宮崎産の愛なのでした。足の指を一本ずつ外してお手玉しても全然うまくならなくてなんか指の間のみずむしばかりが目立って蔓のようにぷにぷにと現れる幻覚をとめるためにとってもからい湿布を足の裏に貼りました。足の指のない生活のせいでキスする時に背伸びができなくなりました。汚物のついたオレンジ色のタオルはきたないものの洗濯板のうえでくるくる回ってはまた綺麗なふりをして戻ってきていました。惜しげも無く100万人のお尻をなぞってまたくるくるしては戻り、タオルとして幸福な生き方をしているとのことでした。