久しぶりに風邪をひいてしまいました。



最初は花粉症が酷すぎて、全然気付きませんでした。しかし熱もみるみる上がっていき、ちょっこす怖くなって夜間の救急へ。B型インフルエンザも流行ってるみたいなので、一応念のためね。結果は、陰性だったので一安心目

早く治そう。いま、健康な僕らまで倒れてしまったら意味ないもんね。















MAY'S OFFICIAL BLOG | NAUGHTY BO-Z

さて、本日よりレコチョクにてチャリティ企画が始まりました。

ダウンロード売り上げが東日本大震災被災者の方への支援金として寄付されます。










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僕らが選んだ曲は『Brave Heart』です。

今からちょうど800日前にリリースされた曲になります。



この曲は1stアルバム『Dreaming』に収録された楽曲なんですが、実はアルバム完成直前に急遽収録が決定した曲なんです。だから曲順もアルバムの1番最後になってます。ライブでも1度しか披露していないレアな曲です。今日はせっかくなので、『Brave Heart』の制作エピソードについて語りたいと思います。過去に雑誌のインタビュー等で、ちょっとだけ話した事はあるんですが、詳しく話すのは今回が初ですね。








--『Brave Heart』制作エピソード


MAY'Sがインディーズ時代によくライブをした場所の中に、群馬の【ドイツ村】という場所がある。人気の少ないのどかな高原だが、夏の花火やクリスマス時期になると1万人もの人が集まるテーマパークだ。舞子の地元という事もあり、よくそこでライブをさせてもらっていた。

インディーズで知名度も皆無な僕らだったので、ライブが終わる度に自ら手売りでCD販売をしていた。もちろんそれでも人は少なかった。だからこそ、今よりもゆっくりお客さんと話が出来た。その中で、一人とても印象に残っている女性がいた。毎回CDを購入してくれて、いつも「ありがとうございます」と、声を詰まらせ僕らに言ってくれた。ある日、彼女が僕らに言った。



「私、実はとても重い病気にかかってるんです。この髪もカツラなんです。」



それからも、彼女は毎回ライブに遊びに来てくれた。ある時は「今日、病院から特別に許可をもらってライブに来ちゃいました。」なんて。肌も真っ白で、体も痩せ細り、自信の無い笑顔が心配だったが、何度も遊びに来てくれた。それから数ヶ月、ある日を境に彼女は姿を見せなくなった。正直、よからぬ事も考えました。そして、いつか彼女の友人と名乗る女性がライブ会場に現れた。そして僕らにこう告げました。



「彼女、いま病院で凄く頑張ってます。MAY'SのCDを聴いて、凄く頑張ってますから。」



重い病気という事はわかっていたが、きっと僕らの想像以上なんだろうって思った。そして、胸に響いた。アーティストとして、心に何かが刺さった。僕らは彼女の事を何も知らない。名前も知らなければ、住んでる場所だって知らない。だけど、僕らは繋がってる。音楽で繋がってる。ミュージシャンになって、"音楽"の強さを始めて気付けた瞬間だったかもしれない。

それから時は経って2008年、僕らはメジャーデビューをした。結成から6年が経っていた。時間はかかったけど"階段を1度も飛び越さなかった"のは僕ららしいと思った。いつしかたくさんの人がライブに来てくれるようになった。しかし、彼女はあれから1度も姿を見せていなかった。当然、最悪な事も考えていた。仕方のない事だと思った。そして、忘れもしない2008年10月11日、イオン高崎でのインストアライブの事だった。なんと、数年ぶりに彼女がライブ会場に現れたのだ。握手会に並んだ彼女は、見違えるほど元気になっていた。



「病室でずっとMAY'Sを聴いていました!おかげで病気、治ったんです!!」



奇跡とはこういう事か。僕らは感動した。ただただ感動した。その時に何を言ってあげれたかも覚えていない。目の前にいる彼女は、少しだが髪も生え、何よりも垢抜けていた。笑顔が生命に満ちあふれてる感じだった。東京に戻り、すぐに思い立った。「曲を作ろう」って。ただし、1月発売のアルバム制作も佳境にさしかかっていた。急がないと。基本的に発売の3ヶ月前には完成してないと間に合わないので、急いで制作に取りかかった。どうしても収録したかったから。そして、『Brave Heart』は完成した。





彼女の名前も知らない。



彼女の住んでる場所も知らない。



だけど僕らは繋がってる。



音楽で繋がってる。





今でも時折ライブ会場に姿を現す彼女。たぶん、彼女はこの曲が自分のために作られた曲って気付いていないと思う。もちろん握手会などで伝える事は可能だ。だけど、その必要はないと思ってる。なんでかって?だって、その方がカッコイイじゃんね。










俺は、音楽が起こす奇跡を信じてる。

Keep on Smiling.