怪我や打撲など明らかに原因がlocal(局所)にあるとき以外は、ほとんどのケースでクラニアルオステオパシーによる施術をメインで行なっています。

 

あれだけエビデンスベース(科学的根拠)というものにこだわってきたにも関わらず、こうも変わるとは自分自身がいちばん驚いています。

 

そうは言っても、解剖学的には頭蓋骨や仙骨が稼働しているのは明らかであり、それにより脳脊髄液の循環が促され、結果として脳脊髄神経、自律神経系に影響を与えることくらいは簡単に想像できる事だと思っています。

 

ただ、厄介なことにこの頭蓋骨や仙骨の動きを捉えて調整する(実際は何もしないということをする)ためには、ちょっとしたコツがいるのですが、これをまともに説明するとかなり怪しくなりますw

 

瞑想やヨガを深く学んでいる方であればなんてことないことなんですが、このsubtleな世界にアクセスするには少し準備が必要になります。

 

整体やカイロなどでボキボキっと関節をアジャストされたり、筋肉を押されたりすることに慣れている患者さんにとっては、あまりにも動きが少ないため初めての場合は施術前に説明を要します。

 

その微細な動き故に治療効果もマイルドと思われがちですが、関節や筋肉を個別に治療するよりも、脳脊髄神経系と自律神経系からのアプローチは筋骨格系、循環器系、内外分泌系、免疫系など全身にズドーンといきます。(表現が稚拙ですみません😅)

 

もちろん個人差はありますが、施術後の患者さんの反応をお聞きすると、前回のブログ記事でも触れたようにその動きの小ささに反してかなりパワフルです。

 

ということで、ここ数年、特に沖縄に来てから治療スタイルが一気に変化しています。

 

今思うと大学で習ってきたカリキュラムというのはエビデンスベースに拘るが故にかなり西洋医学よりに書き換えられていて、本流のオステオパシーとは少し違うものを学んできたように感じます。

 

決してEBM(科学的根拠に基づく医療)のあり方を否定しているわけではなく、否定できない非科学も存在するんだなぁと実体験を通して痛感しているところです。

 

と同時に、ここにきてやっとオステオパシーのポテンシャルを実感することができており、来年のクリニックのオープニングではいいスタートが切れそうな予感がしています。

 

ただ、スタートは切れてもゴールに辿り着ける気がしませんw

 

学ぶということに常に謙虚であることは治療家に必要な資質だと思います。

 

一生勉強ですね。

 

 

念ずれば花開く。

 

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