本日、先ほどの続きでです。

★「使用権で調整する経済」
http://www5.hp-ez.com/hp/siyoukeizai/page10
より引用&まとめました。

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■お金をためこむ=。必要なときに必要な物やサービスを得るため。
■しかし、人が物やおカネをむやみにため込んでしまうと、他の人が有効に使えなくなる。
■とすれば貯めこむ目的である物やサービスを入手できる可能性の拡大を達成できる別の方法があれば、むやみに貯めこまなくてもよいのでは?

<ビックリマンチョコの例>
ビックリマンチョコ・・おまけ(シール)つきのチョコ  が1つある。
A君・・ビックリマンチョコを、チョコを食べる目的で欲しい。おまけのシールには興味なし 
B君・・チョコは欲しくなく、シールにのみ興味がある。
二人が求めているものは違うが、ビックリマンチョコは1つなので結果としてどちらかがビックリマンチョコを入手できなくなる。

((対策))チョコが欲しい人はチョコだけ、シールが欲しい人はシールだけを得られるようにすれば争わなくてすむ。
    抱き合わせになっていることが不要な争いが生じる原因。


<所有権とは>
■物に対する権利の概念。
■2つの目的・・物を使う 、 交換することによって物やサービスの入手手段
■チョコとシールに分離できないビックリマンチョコのようなもの。
前述のような使うつもりがないのに(チョコを食べるつもりがないのに)使いたい人(チョコを食べたい人)の使用を妨げるという不必要な争いが生じる。

◎物を使いたい人・・「物を使うためだけの権利」
 物を入手する可能性が欲しい人・・「入手のためのみの権利」
      を用いるようにしたらよいのではないでしょうか。◎


<具体例>・・物に対する権利を2つに分ける
「使用優先権」で物を入手したり報酬を受け取り、「使用権」で物を使う。

■使用権■
・物を使うためが目的。×売る×賃貸(レンタルではないので、売ることができない代わりに不用品を回収する別の制度が使用経済システムではある。)
・交換や利息入手ができないので、所有権のようにあればあるほど有利ではない。むしろ使用もしないのに、使用権設定をすることは使用優先権が失われるという代償をともなうので、現実に使うだけ使用権を設定するのが最も賢明な行動。


■使用優先権(使用権優先設定権)■
・物を入手するためだけの権利。
・貨幣にかわる社会の一般的な報酬。
・社会資源に使用権を設定し、優先的に使うことができるための数値で表された権利。
・使用優先権を保有しているだけでは物は使えない。
・逆に、単に使用優先権の数値を積み上げるだけでは、他者の物の使用を妨げない。
(おカネを貯め込んだ場合は、そのおカネを他の人が使えなくなることで、他の人の物の使用を妨げてしまう。)
・おカネのような交換媒介ではない。譲渡できない。
・よって使用優先権の保有は他者が使用優先権を付与されることの妨げにならない。おカネのため込みのように、経済全体の悪影響を招かない(総量を保つために、ある者におカネを与えるためには他の者からおカネを持ってくるようにするといった必要がない。)
・土地など使いたい物が他者と競合したときに、競売の要領でより多くの使用優先権を消滅させた者が、その物に使用権を設定でき、その物を使うことができる。


<使用経済システムの3大メリット>
■ 社会資源の有効活用

■ 財政の量的意味の無制約:
報酬が使用優先権なので、物の交換媒介であるおカネのように徴税による回収が不要、インフレにならない。貢献に応じた分だけ報酬を付与でき、財源不足によって貢献に見合わない報酬しか付与できないということはない。
使用優先権はおカネのように原料などに投機されることがないため、仮に大量に付与されても非競合品である日用品の値上がりにつながらない。

■ 企業行動・存在のコントロール:
企業経営者個人(企業そのものには使用優先権たる法点は付与されない。ポイント評価されるだけ。)に付与される使用優先権は、交換媒介であるおカネのように取引相手から受け取るのではなく、社会貢献を擬制される数値に基づいて企業が評価され、社会全体(国家)から付与されるため。評価基準次第で企業を真に社会貢献するよう誘導可能である。外国との貿易にも有利で、企業評価基準の設定次第で企業の海外流出を防止することもできる。


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詳しいことは原文を見て下さい。