今、考えているあるプロジェクトは、会社にとって、非常に重大な
もので、私も慎重に、かつ大胆に、と、そのことばかり考えて過ご
しています。
つい先ほど、日曜日もクリニックにいらっしゃる、あるドクターにお
電話をし、その件についてお話しをしました。
詳しくお話しを聞かれたあと、その経験について非常に詳しいその
ドクターはそう簡単にはそのお話には乗ってきてくださいませんで
した。
私の知識・勉強不足についても、やんわりと非常に間接的に指摘
されながら、示してくださった慎重な態度に、改めて、今回のこのプ
ロジェクトの難しさと、良くも悪くも影響力の大きさを感じています。
Sunk Cost(サンクコスト、埋没費用)という考え方があります。広辞
苑にも載っていますね。
サンクコストというのは主に、会社がその方向性を変えたとき、今ま
で投入してきた費用が回収できなくなることを言います。
「間違っている」「何かに疑問がある」「無理がある」ままで、でも今ま
で投入してきた時間とコストを考えて、そのプロジェクトを中止するこ
とができない、そうしているうちに、非常に大きなマイナスをつくって
しまい、それを回収するのに相乗的な努力がかかってくる・・・
まさに、起業してきて、私の大きな悩みのひとつがこれでした。
もちろん、規模的には、他の大きな会社のやっていることに比べれば
テストマーケティングにも値しないくらいのものかもしれません。
また、「何を振り返りぐずぐずしているのか」と言われてもしようがあり
ません。
でも、私は、このサンクコストへの悔しさを胸に、これを機動力に、ビ
ジネスを大きくしていきたいと思っています。