私より過酷な状況で子ども時代を過ごした人もたくさん居ること、明らかに行政の支援が必要な家庭、子どもたちもたくさん居ることを横に置いて、個人の感想だけを述べるならば、私の子ども時代、ふつーにキツい。

思い出してて思うけど、ふつーにキツい。


細かいことは私も思い出しててツラいというか、正直あまり覚えてすらないから割愛するとしても、思い出してたら

そりゃー手首も切りますわ

そりゃー食べたもの吐きますわ

そりゃー友達死んだら記憶も飛びますわ

って、思うことの積み重ねだった気がする。

一番ツラかったことはやっぱり友人が亡くなったことだったけど、そのことで記憶が飛ぶ為のバネみたいなものは、本当に丁寧に、幼い頃から毎日積み重ねられていたなぁと思う。


まるで人ごとのように、自分に起きたことを「キツいなぁー」と思いながら眺めている時間が、私にとっては結構大切で。

思い出してるとキツいけどね、ふつーに。本当、ふつーにキツいけど。

でも、起きたことを冷静に理解できずにパニック状態でただただツラいだけ、っていう、所謂、渦中にある時よりは、ずっとラクなんです。

自分のことを自分で理解できると、とっても安心するしね。


思い出してるとキツいけど。

本当、ふつーにキツいけど。

いつかこういう、ふつーにキツい時間の先に、自分のことを話して周りから「まさかこの人にそんな過去が…!」って反応されて、「そうなの♡大変だったの♡」って笑って言えるおばちゃんになっている自分が居るように。

(既に片足突っ込めてると信じたい)


ふつーにキツい時間を、ふつーに頑張って過ごします。