【構造補強】間仕切り解体⇒引いたら足す! | 住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

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インテリアコーディネーターのつもりが何故か家一棟の設計から現場監督までするハメに!?建築現場で培った家づくりのノウハウや、この業界のアレコレを綴っています。

住まい力を引き出す永瀬です。

 

間仕切り壊してみたところ、

図面にない筋交いが入ってる…

なんてことは良くあること。

 

もう、開けてビックリはいたしません。

 

でも、プラン通りにするためには、

この筋交いは取らなければならないので、

同じだけの補強をバランス良く行えば

構造上もノープロブレムなんです。

 

↓今回の記事の前の工事画像↓

クローバー間仕切りの解体~筋交いあっても大丈夫!~

 

では、取っちゃいましょう。

 

1.before

◆向かって左の筋交い(ばってん)を取ります

 

2.先ず天井、次にプレート、そして筋交いの順で撤去

◆筋交いを引き去り中

 

3.右がばってんになり、間柱ともに撤去完了

◆二部屋が一部屋になった瞬間です

 

取って終わりではありません。

筋交い2本差し引いたので、

他で補強して差し引き0

しなければなりません。

 

筋交いとは何でしょう?

 

地震や風圧で建物に掛かった水平荷重に

対抗する「つっかえ棒」の役割とともに、

上下階からの荷重を伝える「力の伝達者」

としての役割もあります。

 

つまり、有事の際にはかなりの力が掛かる場所。

 

だから、筋交いの取り付く柱は1本1本

N値計算法という専用の計算式を用いて

必要充分な金物で補強を行います。

 

4.筋交いと柱の両端を金物で補強します

◆筋交いには筋かい金物

 

◆柱には引き抜きに耐えるホールダウン金物

 

抜いた筋交いは2本です。

1本は右へ移動しましたが、

もう1本ありますので、

その分は奥の壁へ移動です。

 

5.もう一つの壁にも補強

◆合板を張りました

 

こうすることで筋交いを取ったとしても、

構造上の安全を損なうこと無く

間仕切りの撤去を行うことが出来ました。

 

▼参考記事

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クローバーbefore~間仕切り解体の様子

クローバー子供部屋の内装リフォーム完成

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