工事現場も一つのチームです | 住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

インテリアコーディネーターのつもりが何故か家一棟の設計から現場監督までするハメに!?建築現場で培った家づくりのノウハウや、この業界のアレコレを綴っています。

住まい力を引き出す建築家

永瀬絵美です。


スポーツを始め、物事に対して

チームで取り組む場合は、

非常にチームワークが大事になります。


一人はみんなのため。

みんなは一人のため。


お互いの持ち味や個性を活かして

相乗効果で突き進むチームほど、

手強いものはありません。


住まうほど味が出てくる家づくり~湘南茅ケ崎の工務店|ナチュラルハウス湘南

◆団結の固いと何倍もの力が生まれるもの


実は、建築現場も一体感が重要です。


「絶対に良い家を造るんだ」

という揺るぎない気持ちで

携わる全員が取り組む。


至極、当たり前だけども

ただ、ただ、それだけです。


時には、敷地の条件や予算の都合で、

大きな壁にぶつかる事もあります。


「どうしたらお客様をガッカリさせずに、

制限された中で最善の物を造れるか?」


職人とみんなで一緒に考えます。


時には、唾を飛ばし大きな声で、

激しく意見のぶつかり合いに

なることもあります。


「こうすれば雨も入らない」

「ここはこの材料を使えば、

 コスト抑えられる」


みんなの知恵と工夫で

無駄なコストと時間を掛けないよう

建築は進んでいきます。


私も、納まりや材料の特質などは
すぐに職人さんへ相談します。

お恥ずかしながら、時々未知の材料や
特殊な工法をリクエストされるため、
誰かがそれを知っていれば情報をシェアし、
また、最善の方法を考えます。

また、職人同士の仕事にも
キッチリ境界線がないものも
存在します。

例えば、タイルと桧の浴室の場合、
タイル屋さんと大工さんで
「境界線」をどう納めればよいか。

図面には出て来ない、
細かい納まりの部分で
職人同士が協議
する、
なんて場面も出て参ります。

お互いがやりやすいように
考えた納まりにしたり、
職人同士で施工の順番を
やり繰りしたり工夫します。

だから、現場で監督・設計者と職人が

一言も口を利かないような場合は

あまり芳しい状況とは言えません。


 お客様の想いを汲んで

 表現するのが設計者。


 それを形にするための

 舞台を造るのが現場監督。


 そして実際に形にするのは職人です。


この三者のコミュニケーションは勿論、

住宅建築において設計・監督・職人との


「良い家を造りたい」

という一体感が大事です。


一体感のある現場は淀みが無く、
活気ある雰囲気です。