住まい力を引き出す建築家
永瀬絵美です。
この季節は、カーテンを開けると
窓が結露でビショビショ・・・
なんて経験はございませんか?
結露とは、冷たい飲み物を入れた
コップに付く「水滴」と同じ原理で、
大気中の水蒸気が温度が
低い所で「水」になる現象です。
つまり、「冷たくなった面」に
水滴が付着するという事。
冬の結露は、寒い外気温のせいで
すっかり冷たくなった建物に、
暖まった室内の湿気が触れる事で
発生します。
窓ガラスなら拭き取れば良いけれど、
これが目に見えない壁の内部で
発生したとしたら?
◆窓ガラスでこれだけビショビショという事は・・・
この水は壁材や構造材に吸収され、
乾く間に「カビ」を発生させたり、
最悪、木部は腐って行きます。
どうも、クロスが黒ずむ・・・
これは、内部結露が原因で中からカビが
滲み出ている場合もあります。
カビの胞子は健康上良くありません。
それに、木部が腐ってしまっては、
木造の場合は建物自体の致命傷となり得ます。
壁内結露を防止するには、兎に角、
建物自体を冷やさないようにする事。
そして、室内の湿気は極力逃すようにする事です。
リフォームを予定されている場合は
以下の項目を守る事で
コワイ結露を防止する事が可能です。
・建物の断熱性能を上げる(断熱サッシ、断熱補強)
・壁内に流入する冷気を「通気止め」で止める
・換気扇でこまめに換気する
・お風呂は必ず蓋をして、カラカラになるまで換気扇を付けておく
・内装に自然素材を使って、湿気を吸収させる