【プランニング】家を綺麗にしても変わらない家族の習慣 | 住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

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インテリアコーディネーターのつもりが何故か家一棟の設計から現場監督までするハメに!?建築現場で培った家づくりのノウハウや、この業界のアレコレを綴っています。

住まい力を引き出す建築家、
永瀬絵美です。

家を新しくしたらやってみたい事、
実現させたい事はありますか?

・家事が楽になる洗濯室☆
・自分だけの書斎!
・大きなウッドデッキでBBQ♪…etc

住まうほど味が出てくる家づくり~湘南茅ケ崎の工務店|ナチュラルハウス湘南
◆こんな素敵な空間に憧れます

ちょっと待って下さい。
それ、本当に必要ですか?


その洗濯室のために収納が狭まったり、
ただの物置になってしまった書斎、
手入れが面倒で朽ちて行くウッドデッキ…。

これ、実際に見た事があります。

どうしてそんな事になるかというと、
そもそも、そんな習慣が無かったからです。
“憧れ”だけではなかなか実現出来ない。

つまり、人の習慣というのは、
そう簡単には変わらないから。


「そんな夢の無いこと、言わないで下さいよ!!!」

はい。仰る通りです。

ですので、逆に今ある習慣を利用して
それに“憧れ”をリンクさせれば良いのです。

どういう事かと言いますと、

・何故、その空間が必要なのか?
・その空間での目的は何なのか?


がハッキリ分かっていて、
目的さえ達成出来ればそれで良いのです。

大体、使わなくなっている書斎を見ると、
リビングから遠く離れた空間、
しかも別階の廊下の奥の方に
あったりします苦笑

家族の気配も全く無い、
冬場は暗くて寒い廊下を通って、
夜はわざわざ別に電気を点けてまで、
その書斎へパソコンしに行きますか?

その書斎を作ろうとした目的は何ですか?
プライバシー?
集中力のため?

確かにリビングのテーブルでは
それらは達成出来ないですよね。

では、リビングの一角に、簡単な間仕切りで仕切った
パソコンコーナーを作ってみては如何でしょう?


簡単な間仕切りとは、格子やルーバー、
或いは、高さ1m30~40cmの座ると
見えない程度の間仕切りです。

人の目線は遮りつつも、光や空調は共有出来ます。
プライバシーを確保しつつ、行くのが億劫では無い書斎が出来上がりますね。

ウッドデッキも、使う材料によっては、
定期的に塗替えが必要です。

メンテナンスに時間が取れない方や、
そういう事が苦手な方の場合は、
ちょっと高いけど堅い木を使うか、
人工樹種で造った方が良いでしょう。

“憧れ”はやがて“現実”に直面します。

折角お金を掛けても、後々使わなくなっては、
却ってその存在自体がストレスになります。

ご自身の習慣や性格を良く鑑みて、
上手に憧れを上手に実現させて、
夢を叶えて下さいね~!